2021.08.26

 9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]で西元也史と対戦する村越優汰が公開練習を行った。

 最近は練習の拠点になっているK-1ジム三軒茶屋シルバーウルフで公開練習を行うことが多かった村越だが、この日、スタッフが村越に呼ばれた場所は、千葉県房総半島の海辺に近い場所にあるゴルフ場「カレドニアン・ゴルフクラブ」。村越はここでジムワークを行うのではなく、“真剣に”ゴルフをやるというのだ。

「元々、自分の親がゴルフをやっていて、5年前に連れて行かれる感じで僕もやっていたのですが、やるうちにはまっていき、ここ2~3年は週に1~2回は(ゴルフ場に)行っています。前回は試合前1カ月を切ってもゴルフに行っていたし、自分的にはキックとゴルフは共通する部分があると思っていて、ゴルフもキックのトレーニングの一環としてやっています」と、格闘技と共通点がないように見えるゴルフも練習メニューの一つとして考えているという。

 ゴルフ=メンタルスポーツとして捉えている村越は「ゴルフはメンタルのズレでプレーにも影響が出てくるところが面白い。例えば1つのコースを周るのにダメなホール(コース上の特定の競技エリア。1コースは18ホールある)があって、そこで気持ちが落ちてしまうと、その後のプレーにも影響していいパフォーマンスが出来なくなります。だから気持ちが落ちる場面でも、メンタルを強く持つ。それが出来るとちゃんとプレーも良くなるんです。“試合中にダメだと思うと試合に出る”というのはキックに似ていると思います」とメンタル面の強化にもつながっているとした。

 またゴルフのフォームに関しても「腰を振って身体全体を使うところも、ゴルフの打つ動きと蹴りの動きで似ている部分はある。ゴルフをやることで格闘技における体幹の強化につながっている」と力説する。

 さらに「ゴルフでどういうプレーをするかはファイトスタイルとダブる」という村越。「自分は試合で手堅く勝ちに行くスタイルで、ゴルフでも一発を狙わず、手堅く、安定したショットで攻めていくんです。これがもしパンチャータイプの選手だったら、ゴルフでも一発を狙って最初から飛ばしてやろうというタイプになると思います」とゴルフを通して気づくことは多い。

 試合が近づいていもゴルフに力を入れていることで非難を集めそうだが「僕はフェザー級(-57.5kg)からスーパー・フェザー級(-60.0kg)に上げて初戦(武尊戦)、2戦目(レオナ・ペタス)と負けて、そこからゴルフをやる頻度を増して試合でもいい感じで勝てるようになった」とゴルフの頻度が2連勝の要因にもなっていると語った。

 ちなみに村越のベストスコアを聞くと「76を出したこといがあります。普通にやっている人のレベルでは、これはなかなかうまいレベルなんです。ゴルフは100を切ればうまいと言われていて、最初は僕もなかなか100の壁は切れないところがあって、かなり苦労しました。K-1ファイターでゴルフをやっている人は何人かいますが、K-1内では僕はもちろんチャンピオンだと思いますよ(笑)。卜部弘嵩君もゴルフをやっていて、『村越君、うまいよね?』と言われたことがあります」とゴルフのスコアにも自信を見せた。

 本題となる試合に向けての意気込みを聞くと、“KO勝率100%の男”西元については「一発があって怖い部分がある選手」と警戒をしつつ「僕には当たらない。あっちは倒しにかかってくると思うので、自分はどれだけいつも通りの試合をできるかが重要です。相手に倒したいと思わせる試合をして、そこで熱くなってくれたら、やりやすくなる」と余裕の構え。

 西元は以前に対戦している武尊と同門選手だけに対策は十分に練ってくると思われるが「僕は武尊とやっていても危ないシーンはなく、自分がイメージしている戦い方ができました。僕の戦い方はあまり研究されない戦い方ですし、相手の思うような動きをさせないのが僕の戦い方でもあります」と問題にはしていない。

 西元戦後に見据えているものはやはり武尊へのリベンジだ。「武尊がいる限りは、もう一回武尊とやることを常に頭に置きながら、戦っています。すぐにでもやりたいし、次やったら勝てる自信はあります。そのためにも目の前の試合でしっかり勝たないと次につながらないのでしっかり勝ってアピールしたい」とリベンジの機会を狙う。

 そして最後に、ゴルファーとしての目標を聞くと意外な答えが返ってきた。

「目指すはK-1とゴルフの二刀流です。最初は楽しみながらいいスコアが出ればいいなという感覚でゴルフをやっていましたが、結構いいスコアが出始めて、真剣にやればいけるんじゃないかと思い始めたんです。自分である程度のスコアを決めて、そこにいったら、プロゴルファーを目指そうと思っているぐらい真剣にやっているし、周りからも『プロを目指せば?』と言われています。今、本業で格闘家をやりつつ、暇を見つけてゴルフをやっていていいスコアを出しているところですが、これでもっと真剣にやればもっといけるんじゃないかなと思っています」

 K-1ファイター・村越がプロゴルファーとししても活躍する日は訪れるのか。K-1とゴルフの二刀流を目指しながら進化を続ける村越の横浜アリーナでの戦いに注目が集まる。

 

選手登録