2021.11.13

 大阪・月心会にて、12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)で開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~」の[K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で挑戦者・軍司泰斗と対戦する王者・椿原龍矢が公開練習を行なった。

 椿原は3月「K'FESTA.4 Day.1」で江川優生を下して第4代K-1フェザー級王座に就くと、5月のK-1横浜武道館大会では王者としての初戦で玖村修平を持ち前のテクニックで完封。スーパーファイトを1戦挟む形で今回の初防衛戦に臨む。

 これまで挑戦者の立場で戦ってきた椿原だが、今回は挑戦者を迎える立場になり「今までは上の選手の足を引っ張って引きずり降ろそうとしてたんですけど、今はチャンピオンになって一番上になって引きずるヤツがいない。一人ずつ上がってくる選手を蹴落としていこうという感じですね」と、心境に大きな変化があった。初防衛戦に向けてプレッシャーがあるか聞くと「今のところ緊張とか大きいものはないです。今まで練習でやってきたことを試合で出したら勝てるんちゃうかな」と精神的には落ち着いているようだ。

 この日のミット打ちで椿原は鋭いミドルを蹴り込んだ他、キレのあるパンチのコンビネーションを披露し「技の数も増えてきてるし、調子がいい。パンチも変わってきたと思うし、練習していても感覚が全然違うし、強くなっています」とまだまだ自身の成長と伸びしろを実感している。

 また「もともと僕の作戦はずっと『下がらずに突っ込む』で、フェザー級に階級を上げて、しっかり作戦を立てるようになった」とフェザー級では戦術・戦略を練るようにもなり「試合の考え方もそうだし、練習内容も全て変わっているので、それが強くなっているところ、進化しているところだと思います」と語った。

 タイトルを獲った江川戦では椿原のアウトボクシングに賛否両論もあったが、前回の玖村戦からは「倒せるアウトボクシング」=「椿原流」の確立に着手。本格的なウエイトトレーニングもスタートさせた。「身体が貧相で懸垂も5回ぐらいしかできないのはチャンピオンとしてどうかと思ったのでウエイトを始めました」と冗談を交えて話す椿原は「ウエイトを始めて体幹もしっかりしてきて、パンチを打ったり、蹴ったりするときの軸ができていると思う」と攻撃力アップに手応えを感じている。

 対戦相手の軍司とはアマチュアで1勝1敗、プロで1勝1敗、今回で5度目の対戦となる。「向こうがどういうことが得意なのか分かっていますし、パンチが得意なのも分かっています。今までと違って僕はもっと上手くなっているし、もっと強くなっている」と不安要素はない。

 今回の初防衛戦で椿原には「チャンピオンとしてどんな試合を見せられるか?」というテーマも課せられている。椿原は「最終は触れられずに倒す、一方的にしばき回すみたいなチャンピオン」を理想に掲げ「ここからは試合をするごとに納得する人を増やしていきたい」と語った。

「色んな意見があることも承知でやっているので、ここからは試合をするごとに納得する人を増やしていきたいです。(王者としての理想は?)最終は触れられずに倒す、一方的にしばき回すみたいなチャンピオンですね。(試合内容と結果で周りを黙らせたい?)黙らせたいというよりは“誰も椿原に勝てへん”と思わせたいですし、今格闘技をやっていない人やアマチュアでやっている人とかにもああいう選手になりたいと思ってもらえるようになりたいです」

 今回の初防衛戦を前に地元・門真市から表彰を受け、吉村洋文・大阪府知事を表敬訪問するなど、としてK-1王者として活動の幅も広がった。

 椿原自身「チャンピオンになってメディアに取り上げていただくことが増えたり、表敬訪問に行かせてもらったり、外に出たら声をかけてもらって『やっぱりK-1ってすごいんやな』『他の団体とはひと味もふた味も違う』と思った。そのK-1の偉大なチャンピオンたちと並ぶことができたので、これからは僕なりの道でK-1を引っ張っていきたい」とK-1王者としての自覚も芽生えている。

 K-1アマチュア優勝、K-1甲子園優勝を経てK-1王者になるというK-1が作るピラミッド構造を体現している王者・椿原。地元・大阪での初防衛戦でK-1王者に相応しい試合を見せることができるか?

 

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