2022.02.19

 千葉・菅原道場にて、2月27日(日)東京体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~」の[第13試合/スーパーファイト/-61kg契約/3分3R・延長1R]で卜部弘嵩と対戦する島野浩太朗が公開練習を行なった。

 島野と弘嵩は2014年11月のKrushのメインイベント、第4代Krush -60kg級(現スーパー・フェザー級)王座決定戦で対戦し、その時は弘嵩が1Rにダウンを奪い、その後、島野が猛攻を仕掛けて3Rにダウン寸前まで追い込む接戦となり、踏みとどまった弘嵩が勝利した一戦だった。あの激闘から約7年3カ月の時を経て、2人がK-1のスーパーファイトで拳を交えることになった。

 弘嵩の再戦に向けて「試合に向けての練習を一日一日続けて、ベストな準備ができている感じです。当たり前に疲労はありますけど、試合までやるべきことを続けて、今この時点では最高のコンディションです」と語る島野。公開練習では菅原会長の持つミットに静かに気持ちのこもったパンチと蹴りを叩き込んでいった。

 島野にとって弘嵩は特別な相手だ。島野が格闘技を始めた頃、菅原道場に出稽古で足を運び、先輩の“狂拳”竹内裕二らと壮絶な練習を続けていたのが上京前の弘嵩だった。のちに初代Krush-60kg級(現スーパー・フェザー級)王者になる弘嵩を島野は「目標の始まりのチャンピオンだった存在」と表現する。

「僕が菅原道場に入門して練習を始めた頃、弘嵩選手が出稽古に来ていて、竹内(裕二)先輩や他の先輩たちとスパーリングしたり、練習している姿を見て、自分は右も左も分からない時期だったんですけど『すごいなあ』という目で見ていました。当時、自分が弘嵩選手と戦うことは全くイメージはしていなくて、ただ強くなるんだ、チャンピオンになるんだと思って練習していました。

(竹内・弘嵩はどんな存在だった?)竹内先輩は夢をもらった先輩で、竹内先輩がリングで戦う姿を見て、自分もああやってかっこいいい男・強い男になりたいと思って憧れて、背中を追ってきた先輩です。弘嵩選手は僕がプロデビューする前にKrushの王者になっていて、自分も絶対にこのリングでチャンピオンになるんだと思いました。だから僕にとっては“目標の始まりのチャンピオンだった存在”です」

 7年前の対戦を振り返り「前回は僕のキャリアも浅くて、何とかして食らいつくんだっていう。胸を借りるじゃないですけど、なんとか食ってやろうぐらいのガムシャラにぶつかっていく自分しか準備できなかった」という島野。「今回はそうじゃなくて一人の選手として弘嵩選手を絶対に破るんだという気持ちで過ごしています」と2度目の弘嵩戦に向けた心境は大きく変わった。

 K-1スーパー・フェザー級は武尊選手を頂点に多くの強豪が揃う階級だ。同じ2月大会では芦澤竜誠vs西元也史、4月3日「K’FESTA.5」では江川優生vs大岩龍也や村越優汰vs朝久裕貴といった注目のカードが組まれている。弘嵩vs島野も今後のスーパー・フェザー級戦線への浮上をかけた一戦でもあるが、島野は弘嵩に勝つことだけを見ている。

「弘嵩選手を越えるチャンスは今回が最後だと思う。だからこのチャンスは何が何でも絶対にものにすると思って、そのことだけを考えて毎日を過ごしています、。この試合に勝つことだけに集中しています。もちろん目指すものは頂点への挑戦権や次への一歩なんですけど、この試合に勝たないと前には進めません。僕はこの試合に勝つことにすべてを注ぐし、今は弘嵩選手に勝つことがすべてです。

 僕が格闘技を始めた頃、キャリアが浅かった頃に先輩やチャンピオンからもらってきた刺激や気持ちがあります。それを自分の試合を見た選手が同じように、それを越える熱い気持ちを伝えられる選手になりたいと思っています。そうすれば自分の目標を達成できます。でも今は弘嵩選手に勝つことだけに向かっているだけです」

 静かに言葉を選びながら弘嵩への想いを熱く語った島野。最後に改めて「弘嵩選手を越えるという言葉を結果として実現する試合にしたいと思います」と弘嵩超えを誓った。

 

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