2022.03.28

 東京・K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフにて、4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K'FESTA.5~」の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R]で朝久裕貴と対戦する村越優汰が公開練習を行った。

 大宮司トレーナーの構えるミットに軽快な動きでパンチと蹴りを叩き込んだ村越。「追い込みも終わって、あとは体重を調整する感じです。(今回の試合に向けては)いつもですけど、特に練習は変わらず。自分の戦い方を磨いてるって感じですね」と仕上がりは順調だ。

 今大会では中国でも実績を残す朝久と対戦。朝久とは記者会見からやり合った。
「朝久選手が『上手だけど巧くない』とかって言ったけど、それっぽいことを言ってるだけで、後でよくよく聞き返したらそんな大したことは言ってない(苦笑)。朝久選手は『自分のどこが良くて勝ってきたか』を具体的に分かっていないんだろうなって。自分は『朝久選手にはこうすれば勝つ』っていうことが明確に見えてて、具体的に何をすればいいかも分かってる。そこを当日、楽しみに見て貰いたいです」

 朝久が「絶対に倒す。判定まで行かせない」とアピールしていることについても、村越は「何も思わない」という。

「俺は『倒す』とかどうだっていいかな。俺はいつも(自分を)変えないんで、しっかりと自分の良さを出す。判定だろうが、しっかりと差を見せて完封で勝ちます。(1発も貰わない?)理想は常にそこを考えてやってるんで。最終的な自分のゴールは『相手の攻撃を1発も貰わずに、自分の攻撃だけを当てる』です」

 村越にとっては、対戦相手が「絶対に倒す」と前のめりに来られた方が好都合で「相手に倒すっていう強い気持ちがあって、挑んで貰った方が自分は戦いやすい。逆にこれを聞いてそういう戦い方をしてこないかもしれないけど、最終的に、相手をイラつかせる状況を俺は作るんで。結局、みんな同じパターンになるんですよ」とニヤリと笑った。

 昨年、中村拓己K-1プロデューサーから「K-1はKOを狙う競技」という再定義があった。以降、Krushで「ダウン発生率70%以上」になるなど、出場選手の「KO」に対する意識が上がったことが感じられるが、村越は「一切ブレない」とキッパリ。

「そういうの(再定義)はあったんですけど、俺は一切ブレなくて。だって、みんながそれだったら、みんな戦い方が一緒になって、見てる人もつまらないと思うんで。俺の戦い方は違う戦い方だと思うんで、俺は俺の良さを見て貰えたらいいかなって」

 「自分のスタイル」を貫く村越。ただ、不満なのは「KOしないと試合後のマイクアピールが出来ない」という点。記者会見でも「俺の試合は判定でも魅せている。だからマイクを持たせてくれ」とアピールしてきた。

「俺が一方的に『マイクを渡してくれ』って強く言ってるだけで(K-1サイドとは)話はしてないんですけど(笑)。まあしっかりと完封して勝ったら、マイクを渡して貰えるんじゃないかと思ってるんで。前回の試合も含めてですけど『(村越を)倒す』って言ってる相手を俺が綺麗に完封したら、自然とマイクを渡されるんじゃないかと」

 今、村越の最大のモチベーションはK-1で2階級制覇を達成することだ。

「その気持ちはすごい強くて。一回、ベルトを巻いて(フェザー級王座)、気持ち的には満足した部分があったんですけど、今スーパー・フェザー級(60kg)でやってて、60kgのベルトを巻いてないんで。今は純粋に、60kgのベルトを巻いて二階級制覇したいな、って。素直にそう思いますね」

 そのためにも、朝久戦は格好のアピールの場となる。

「朝久選手は強いと思っているし、実力は認めているんで。めちゃめちゃ強い相手だと思うからこそ、今回は価値のある1戦。俺の戦い方にいろいろ言う人もいるけど、みんなが強いと認める朝久選手に俺が何もさせずに勝ったら、ゴチャゴチャ言ってる人も俺の実力を認めるしかないんですよ(笑)。今回は、俺の評価がちゃんと上がる試合だと思ってて、いつも以上に『勝ちたい』という気持ちは強いですね。いつも言ってますけど、勝たないと何も言えないし、勝った者が偉い、勝ちが正義だと思うんで。その信念は一切ブレないです。何と言われようと、俺は俺の戦い方をして、しっかりと強さをアピールしていくだけ。それだけですね」

 最後に、村越はこんなメッセージを残した。「今回は俺の中で大事な試合だと思ってて、しっかり勝ちを掴み取りに行きますんで。応援、よろしくお願いします」

 みんなが「KO」を求める中、高い技術と豊富なキャリアで「一発も貰わずに完封勝ち」を掲げて「村越流」を貫く村越。実力者の朝久を完封して「アンチ村越」を黙らせて、2階級制覇に大きく前進することが出来るか。「KO至上主義」対「1発も貰わず完封勝利」の異色対決に注目だ。

 

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