K-1WGP
2022.05.22

~THE CHAMPIONSHIP~
2R、やはり椿原は前に出て右ストレート、左フックを振るうが、西京はこれを上手くいなして横へ回って左ストレート、右フックを放つ。だが、前に出る姿勢が印象的な椿原。
3R、左ストレート、ハイキックと入れ、椿原の攻撃はステップでさばく西京。椿原はしかし攻撃をすかされることがあっても右ストレート、前蹴りと前に出て積極性を見せる。両者接近しての戦いが強まり掴みが多くなってしまい、どちらもレフェリーから2度イエローカードの提示と減点1を受ける。
判定はまず28-27で椿原、続いて28-27で西京と票が別れた後、3人目のジャッジは28-27西京を支持。-55㎏高校生日本一に輝いた。
◼試合後の西京春馬選手のコメント
「(甲子園のベルトを獲得して)K-1甲子園をテレビで見てからこの試合に賭けて練習してきました。試合は思った通りにはいきませんでしたが、勝てて良かったです。(判定が割れたが?)当日計量で体が動きませんでした。ちゃんと動けるようにしたいです。(椿原龍矢の印象は)ビデオも見て予選から強かった。舐めてかかってはいないけど、KOしたかったです。次はKO出来るように頑張ります」
2R、リング中央に立つ近藤に対し、篠原はその周囲を回りヒット・アンド・アウェー。右ストレート、左フックと近藤に打ち込み、やや精度で上回ってくる。ラウンド終盤には左フックを当て、そこから右クロスの強打を狙う篠原。
3R、近藤は前に出てフットワークする篠原を追う。迫ってくる近藤に右ストレート、左フックのカウンターを合わせる篠原。ヒットを重ねて逆に近藤をロープ際へ追い詰め、右ストレートと左フックにボディへのヒザも交えてダウンを奪取。続けてもロープ際から近藤を逃さず、ボディブローを打ち込み、近藤が体を丸めたのを見てレフェリーが試合をストップした。
◼試合後の篠原悠人選手のコメント
「動きが硬かったけどKOできて良かったです。(ボディ打ちが効果的だったが?)途中まで忘れていてセコンドからボディも打てと言われ思い出して出せました。(昨年は悔しい思いをしたが?)今年は絶対取ろうと思っていました。(いま入場している平本選手は気になる?)いつかまたやれれば。とにかく強い選手とやらせてほしいです。(新K-1伝説で挙げていた選手は?)木村ミノルです。会場はテレビで見た雰囲気と違いました。そこに上がれて嬉しかった。このベルトがスタート。ここからK-1のベルト狙います」
2Rもマサロが平本をロープに詰める。平本はローを入れ、ガードは下げずマサロのパンチにすぐさま右ストレートを返して深追いさせない。大きくリングを右回りする平本。マサロは時折サウスポーにも変わってこれを追う。両者とも大きなダメージに繋がるヒットはない。
3R、開始すぐに両者は右ストレートと左フックを振るって打ち合い。だがクリーンヒットはなく、平本は再びフットワークを使っての右回りに戻る。マサロがサウスポーになって出てくると平本は右ストレートを放ってけん制。サウスポーからの右ジャブをマサロが当てるが、平本も右ショートストレートを当て返す。
判定は29-29、30-28、30-29の2-0でマサロ。“新生K-1の申し子”平本を降した。
◼試合後のマサロ・グランダー選手のコメント
「(全て作戦通り?)激しいトレーニングを積んで作戦通りに出来た。平本は若くて経験は少ないかもしれないがいいファイターだ。(追う展開だったがコーナーに詰めたのが勝因か?)確かにコーナーに詰めたが勝因は一つじゃない。私の方が彼より強かったということ。(平本vs木村戦を見て作戦を考えた?)そういうわけじゃない。ハードトレーニングした成果。コーナーマンの指示をよく聞いたのが良かった。(日本でもマサロファンが増えたが?)とても嬉しいよ。日本のファンの求めるものに応えたい。それがタイトルなら日本のファンに王者の姿を見せたい」
2R、大沢はガードを固めて前に出て、左右のローを打ち込む。島野も大沢のディフェンスに阻まれるが右ストレート、左フック、左ボディフックと攻撃。大沢は左ローを効かせて島野にバランスを崩させる。右足にローを浴び、ダメージを見せる島野。島野がジャブとアッパーで攻めても大沢は固いガードを崩さない。
3R、大沢は島野のパンチをブロッキングで弾き、そこから左ローを返して効かせる。右足を効かされパンチの威力と勢いが落ちる島野。大沢は逆に前に出る力を強め、左ハイを放ち、左ローで島野を転倒させる。闘志は落とさない島野だが、パンチの威力は落ちている。大沢は左ローで意識を下に落とし、左フック、顔面前蹴りと見舞って終了。
判定は29-28、30-28、29-28の3-0で大沢。前回の対戦に続いて島野を返り討ちにした。
◼試合後の大沢文也選手のコメント
「試合前は『一発ももらわない』と言いましたが、2Rかな? いいのもらって勝ちに徹しました。(ローキックが決め手に?)ローキックはどちらもいけたけど、奥足のローが入りました。相手がカットしないのが分かり打とうと思って。(無傷の勝利?)アゴが噛み合いません。左耳もスースー抜けてます。(接戦の判定もあったが?)負けは絶対ないと思ってました。今回、練習相手が本当に良くて、フィジカルもパワーもつきました。松倉選手のセコンド、練習相手には総合の選手ともやりました。次の試合はしっかり倒したい。60kgにも落ちるし、1月の63kgトーナメントが2枠空いてるようなので、僕が63kgでやります! 60も63もどちらもやります」
2R、大雅は距離の取り方が巧みな印象で、レオナが出てくると同じ分だけ下がって距離を詰めさせず、ロープを背負ってもすぐサイドに回る。大雅はラウンド終盤、右フック、左ストレート、左ハイとヒットを上げるが、レオナも右ストレートを振るって当て、ここから両者ストレートでの打ち合いとなる。
3R、レオナが打って出んとしても大雅はやはりバック&サイドステップで巧みに距離を外す。それでもレオナが出てくると、体をかわしながら右フック。前に出ての左ヒザもレオナに見舞う。大雅はバックステップして距離を作り、そこへレオナが右ストレートで来ると、自身も左ストレートのカウンターで迎え撃つ。ラウンド終盤はしかしレオナが右ストレートのヒットから攻勢を掛け、大雅に右ストレートを連打して終える。
判定は29-29、29-28、29-28の2-0でレオナ。前に出ての攻勢で上回って勝利した。
◼試合後のレオナ・ペタス選手のコメント
「頑張りました。生活の全てをこの試合に賭てきたので無職野郎でした(苦笑)。大賀選手、メチャ目が良くて全然パンチが当たらないなと。(後半詰めて有効打当てたが?)ジムの後輩が辞めると言っていて背負っているものがありました。だから気持ちで前に出ようと。(今後もK-1に?)オファーいただけたら出たいです。何かベルトを、Krushのベルトを持って、もう一度K-1のリングに上がりたいです」
2R、中島は前に出てドミトリーを押して下がらせ、左ロー、跳びヒザと見舞う。左ハイも放つが、これはドミトリーのガードに阻まれる。ワンツースリーとパンチを回転させてくるドミトリーに対し、中島は後手となるも自身もパンチを返し、そこから左ロー、左ハイと攻撃を繋げる。中島の跳びヒザにドミトリーも後ろ回し蹴りを返し、両者大技の応酬となる。
3R、ドミトリーは反則である掴んでのヒザを見舞ってしまいレフェリーから注意を受ける。中島はこのラウンド圧力を増し、ドミトリーをロープに詰めて左ローを浴びせる。手応えがあったか、左ボディフック、右ボディストレートとボディへの攻めも多用しドミトリーを削る。やや失速気味となり前に出る圧力が落ちるドミトリー。中島は右フック、跳びヒザと攻め立て試合を終える。
判定は30-28、30-28、30-28で中島。ヒョードルからの刺客を降した。
◼試合後の中島弘貴選手のコメント
「10月の試合で右足を怪我して練習で一度も蹴れませんでした。試合では、左足とヒザを使うようにしました。外国人選手に勝てていい経験になりました。(試合前にヒョードルが登場したが?)歓声が凄くて逆にテンションあがり、自分の力になりました」
2R、このラウンドも両者堅固なガードからローを蹴り合う。2人ともサウスポーに構えをチェンジ。野杁はそのままサウスポーを続けて左ミドル、左ローと攻めるが、左右田はオーソドックスに戻って右ミドル、右ストレートを放つ。野杁は左ミドル、左ロー、右前蹴り。左右田は右ストレートで前に出て1R終盤に続きヒットを上げる。野杁も左ストレートを返すが、左右田のガードに阻まれる。左右田はガードを下げて野杁を誘う。しかし野杁はこれに乗らず左ロー、左ミドル、前蹴り、跳びヒザと蹴りで攻める。
3R、野杁はオーソドックスに戻る。ガードの固い野杁に対し左右田はパンチをまとめてボディへのヒザ。しかし野杁はガードを崩さず、ボディへのヒザを逆に返す。圧力で勝り前に出る左右田だが、ここで一瞬サウスポーに変わった野杁の左ストレートがヒット。左右田はなおも圧力を掛けて野杁をロープに詰める。両者パンチからボディへのヒザに繋げる攻め。前に出る姿勢は左右田だが、野杁が的確性では上回り、バックブローを当てた野杁に対し、左右田が右ストレートを見舞って終える。
判定は30-28、30-29、30-28の3-0で野杁。-65kgの実力者対決を制した。
◼試合後の野杁正明選手のコメント
「KOしたかったけど、判定でも勝ててホッとしました。作戦通りに進みました。やり辛さもありませんでした。左右田選手もヒザとか効いていたと思いますが、前に出てきました。(もっと圧力かけて手数でくると?)そうですね。僕にとってはやりやすかったです。もうやる選手が見当たりません。日本でも対世界で行きたいです。(メインの)どちらかとやりたいです。マサロ選手にもリベンジしたいです。組まれたら積極的にやりたいです。65kgのベルトを取ることを目標に頑張ってやっていきます」
圧力を発していく武尊だが、ボンジョバーニは左ストレートを伸ばして武尊を後退させる。武尊は右クロスから左フックを返してヒット。対してボンジョバーニは左前蹴りを顔面に突き刺す。
武尊は右フックを振るって入り、返しの左フックをヒット。左右前蹴りで迫る武尊だが、ここでボンジョバーニが後ろ回し蹴りから繋いだ左ストレートを突き刺しダウンを先取する。
ボンジョバーニは左ボディストレート、左ストレートとダウンの追加に迫る。武尊はこれに対しガードを高くして向き合う。ボンジョバーニは左ストレートから左アッパーを繋いで当て武尊を下がらせる。さらに連打から左ハイで迫るボンジョバーニに武尊は右フック、左フックを強打するが当たらない。
2R、このラウンドもボンジョバーニが左ストレートを当てる。武尊はややフットワークを使い、左ローを打ち込む。ボンジョバーニは左ストレートを上下に打ち分け、武尊を遠ざけようとする。
武尊は接近しての左フックを狙うが、ボンジョバーニもそこへ左クロスを打ち下ろす。ボンジョバーニの左ストレートの打ち終わりに武尊は右ストレートを返してヒット。武尊は左右フックで強振して迫り、そこから右ストレートを連続して当て、ボンジョバーニはロープの間に挟まったようになりダウンを宣告される。
続いて武尊は右ストレート、左フックと当てて今度は明確にダウンを奪取。残り40秒ほどであったが、武尊はボンジョバーニに左フックを打ち込み、これにボンジョバーニは力なく崩れてダウン。
タイトルを守った武尊は「大晦日めっちゃ暇なんでよろしくお願いします」とRIZIN参戦をアピールした。
◼試合後の武尊選手のコメント
「今回、ベルトを守るんじゃなく、取りに行くつもりで練習してきて取れてホッとしました。(1Rの攻防で結果的に盛り上がったが?)それも含めて僕のスター性じゃないですか(笑)。久々にダウンしました。スリップ気味だったけど。(ボンジョバーニは)パンチも蹴りも攻撃全部が硬かった。ローをカットされても硬さがありました。手の位置の違い、長さを感じました。(挑発後にパンチをもらったが?)それは反省点です。今回はリラックスがテーマだったのですがリラックスしすぎました。(RIZIN参戦も?)それは言おうと思っていました」
2R、功也はジャブの手数を増やし、そこから繋いだ左ストレートをクリーンヒット。弘嵩は足が止まり、さらに功也の右ジャブと左ストレートにさらされる。攻勢となった功也はさらにジャブと左ストレートで弘嵩を追い、左ストレートを被弾した弘嵩はヨロめいて後退。功也は左ミドル、顔面前蹴りも交えるがパンチ主体で攻め、弘嵩をコーナーに詰める。しかし、ここで弘嵩が顔面への跳びヒザ。これに功也がダウンを喫する。弘嵩は右ストレート、左フックとダウンの追加に向かうが、功也も左ストレート、右フックと反撃。弘嵩はさらに跳びヒザを見舞ってこのラウンドを終える。
3R、両者抱擁を交わすが、一転そこから突き放すようにして攻防を開始する。功也は再び右ジャブと左ストレートを主軸にした戦いに戻る。弘嵩は跳びヒザ、右ミドル。功也の右フック、左ストレートに弘嵩も右ストレート、左フックを返す。両者そこから距離を狭めての打ち合いに。残り時間1分から弘嵩は前に出て、ここで再び真上に跳び上がってのヒザ蹴りを一閃。これでKOとなり勝者となった弘嵩はリング上で大の字となり喜びを噛みしめた。
試合後、2人は互いの健闘を称え合い、弘嵩は試合後のマイクでも「弟の功也と世界最高の舞台で試合ができて嬉しいです。功也、ありがとう」と喜びと感謝を語った。
◼試合後の卜部弘嵩選手のコメント
「(王者になって)何とも言えないです。本当に嬉しいです。(ダウンを奪ったヒザ蹴りは狙っていた?)狙っていないです。ヒザは入り辛いなと思っていましたが、2R以降、功也が倒しに来たことでチャンスが出来ました。(怪我を抱えていたようだが?)タイ合宿の一週間目に、誰よりもキツイことをやろうと、オーバーワークで疲れても気にせず追い込んでいたら、ミドルの連打で体の方が切れちゃいました。右足ふくらはぎを肉離れになり、急いで日本に帰って、素晴らしい先生に治療してもらいました。(棄権も考えなかった?)一月の大会からまた(功也と)やろうと思ってやってきて、あれだけ僕から喧嘩売ってきて棄権して逃げることは情けなくて出来ませんでした。(功也選手は3度目対戦を望んでいたが?)受けて立ちますよ。そこはチャンピオンとしてしっかりと」
再びベルトを腰にしたゲーオは「私は今後も王者として仕事を果たし、日本でK-1チャンピオンとしてやっていきたいと思います」とその決意を語った。
◼試合後のゲーオ・ウィラサクレック選手のコメント
「今日はリベンジ出来てとても良かったです。王座を防衛するのが最低限の目標で、防衛できて良かったです。(木村ミノル選手の印象は?)以前から思っていましたが、パンチが重いです。彼自身も成長していると思います。(1R目からハイキックを打ちに行かなかったが?)今回は1R目はちょっと様子見するプランでした。ただ、出来るだけ早いラウンドで倒す必要も感じていたので左のパンチが当たってああいう結果になりました。今回は何が何でもリベンジしたいと思っていました。常にタイミングが合えばKOで終わりたいです。チャンスがあれば逃がさない自信はあります。(インタビューの終わりに)ちょっと一言言わせてください。(会見でも)来年から日本を拠点に試合をすると言いましたが、自分にとっても新しいスタートになると思っています。今まで以上にK-1を研究してK-1を引っ張っていける存在になりたいと思います」
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