K-1WGP
2021.01.17

~スーパー・フェザー級世界最強決定トーナメント~
伊藤は距離を詰めんと前に出るが、芦澤はそこへ左フック、左アッパー、右ストレートとパンチをまとめる。伊藤は前蹴り、パンチを伸ばして応戦。
ラウンド終盤、芦澤はやや気が抜けたか、伊藤が右クロスを打ち込みダウンを奪う。
2R、距離を取るのは変わらずな芦澤だが、そこから踏み込んでの左フック、左ボディは1Rより手数が増している。伊藤はこの打ち終わりに左フックを返し、前蹴りを放ちつつ芦澤を追う。
ロープを背負った芦澤だが、しかし打ち合いの中で左フックを伊藤に決めダウンを奪い返す。
だが立ち上がった伊藤は再びパンチで芦澤をロープに詰め、右クロス、左フックを浴びせパンチの打ち合いでは優勢となりラウンドを終える。
3R、距離を取って回る芦澤、前に出て詰める伊藤という図式は変わらず。
しかしラウンド中盤、芦澤は左右のパンチだけにならず、これに左ミドル、左ヒザを交え伊藤を下がらせ押していく。だが、伊藤も踏ん張って反撃に左フック、右ストレート、前蹴りを返し、再び前に出る。そして左フック、右ストレートで芦澤をとらえる。だが芦澤も左フック、左ミドルで前に出返す。
判定は1票芦澤に入るも2者はドロー。決着つかずの幕切れとなった。
ワンツー、ローで前に行く郷州だが、高橋は手数で上回ってパンチを繰り出し、コンビネーションの最後に右ローを入れる。
ラウンド終盤、郷州は高橋の右ローに右クロスをカウンターで合わせるが、高橋はこの窮地をクリンチしてしのぐ。
2R、横へのステップとジャブで郷州を止めんとする高橋だが、郷州は止まることなく、前に来て右ストレート、左フックを打ちつける。郷州は1Rより間合いを詰めることに成功している。
郷州は右ローを浴びながらも接近戦で右アッパー、ハイキックと高橋を襲う。高橋は出足を止める狙いがあるか、右ローを多様する。
3R、両者互いに前へ出て、近距離でパンチとヒザの打ち合いに。郷州は右ショートアッパーの連打、右フック、右ハイと手数の多さが目立ってくる。
しかし、高橋も頭を振って郷州のパンチをかわしながら右・左とフックを打ち込む。だが、アッパー、フックと立体的な組み立てで郷州の手数が上回っている。
判定は30-29、29-29、30-28の2-0で郷州。前に出る姿勢と手数で高橋を下した。
しかし闘士が飛び込んだところで皇治が頭を下げてこれがバッティングとなってしまい、一時闘士にダメージ回復のインターバルが与えられる。1Rは大きな展開はまだ起こらず終了。
2R、再び両者はローでの蹴り合いからスタート。皇治は闘士が入ってきたところにヒザ蹴りを合わせるのだが、ここで反則の首相撲をしてしまいレフェリーから口頭注意を受ける。
皇治はヒザ狙いをやめず、カウンターだけでなく闘士にロープを背負わせ、自ら飛び込み突き刺してもいく。パンチを振るっていく闘士だが、皇治にクリーンヒットできない。
3R、ジリジリっと歩を進め闘士に迫る皇治だが、闘士はフック・アッパーとハンドスピードあるパンチを振るい皇治を戻らせる。
逆に前へ出た闘士はアッパーを突き上げるが、皇治も同じタイミングで前に出るためバッティングとなってしまい、闘士は左目じりが切れて出血。ドクターチェックの後で再開となる。
皇治の放った右ハイを闘士はブロックするのだが、やや体勢が崩れてしまう。皇治はその後もボディへのヒザを交えて闘士を追い終了。
判定は30-29、30-29、30-29で皇治。トーナメントリザーバーとなった。
■試合後の皇治選手のコメント
「(試合の感想は?)慎重に戦いすぎましたね。
(対戦相手の印象は?)思ったより強くて、いい選手だな、と。でも、楽勝でした。ぶっちゃけ、いつでも倒せましたね。ちょっと気を遣いました。
(今後の目標は?)とりあえず、今日どうなるかわからないですけど、ト―ナメントに出たら優勝すると思うので。
(今後の目標は?)いま、チャンピオンがお兄ちゃんですけど、お兄ちゃんならいつでも勝てるので。とやらせてほしいなと思ってます」
■試合後の闘士選手のコメント
「(試合の感想は?)しょっぱい試合して申し訳ないです、それだけです。
(対戦相手の印象は?)頭がよかったですね。煽りからの打ちあいとか。対策してるんだなというのがわかりました。こじ開けられなかったのが自分の弱いところというか。不甲斐ないです。
(家族も観ていたと思うが?)今日は家に帰りたくないですね(苦笑)」
1R、大雅はサウスポーに構え、距離を取って軽快なステップを踏む。そして跳びヒザ、力を込めた左右のフックを振るっていく。エルナンデスはこの攻撃をブロックしながら前に出て間合いを詰め、右ストレートをヒット。
跳びヒザ、左ストレート、右フックと放つ大雅だがエルナンデスのブロックに阻まれる。エルナンデスは逆に右フックを当て、右ローも大雅に見舞う。大雅はボディフックを効かせると、そこからヒザ蹴りもボディに打ち込み攻勢となるが、しかしエルナンデスも左フック、右ストレートと反撃して初回を終える。
2R、顔のブロックが固いエルナンデスに、ならばと大雅は左ボディフックから切り崩しに掛かる。しかしエルナンデスはタフさと堅固なディフェンスを見せ、右ストレート、左フックと大雅を襲う。前に前に出るエルナンデス。大雅がミドルを入れてもすぐに右ローをリターンし、右ハイも飛ばしてくる。
しかし両者組み合いからブレークの直後、大雅は左ボディストレートを突き刺し、これが効いたエルナンデスは前かがみとなりダウン。
大雅はボディへのヒザ、そしてストレート、フックとボディを襲いフィニッシュを迫るが、ここはしかしエルナンデスがしのいでラウンド終了となる。
勝負は最終第3Rへと思われたが、エルナンデスはそのままロープをまたいでリングの外へ出て花道を引き返していってしまい、試合を放棄。大雅が宣言通りに2RまでのKOで初回を突破した。
■試合後のハビエル・エルナンデス選手のコメント
「(試合の感想は?)応援してくれたファンのみなさん、申し訳ありません。試合中、過呼吸になってしまいました。パーソナルな問題もあり、調整がうまくいきませんでした。
(コンディションがよくなかった?)2Rの最後のほうで突然、過呼吸のような状態になってしまいました。以前にもなったことがあるのですが、リング上では今回が初めてでした。
(対戦相手の印象は?)開始後、自分的にはいい方向に動けました。でも、突然ああいうようなことになって……。申し訳ありませんでした。もし、突然の発作がなければ、私は勝っていたと思います。
(今後の目標は?)K-1に再び呼んでいただければ光栄です。ただ、いまは休養が必要です。回復したら、もう一度リングに立ちたいです」
1R、弘嵩はサウスポーに構え左ローを見舞ってスタート。ウルフは前回のようにサイドキックを飛ばしていくが、弘嵩の左ローがローブローとなって誤爆。ウルフはダメージが大きい様子で前のめりになって苦悶の表情を浮かべる。
再開するとウルフはサイドキック、後ろ回し蹴りをスピーディーに飛ばし、弘嵩もローブローを気にしないかのようにローキックを繰り出していく。左ロー、左ミドルで追う弘嵩。ここでウルフのサイドキックに同じタイミングで放ったローが再び金的に当たってしまい、ウルフはダメージの回復に時間を取られる。弘嵩には警告が出される。
再開。しかし弘嵩は誤爆を恐れずローを止めない。ウルフもサイドキック、そしてパンチ連打により力をこめる。
2R、弘嵩はウルフの掛け蹴り、フックをしっかりブロックしてローを打ち込む。ウルフの攻撃をディフェンスしてこそいる弘嵩だが、やや後手になってしまっているか。
ウルフは一瞬サウスポーとなるが、すぐオーソドックスに戻り、離れた距離からの蹴り、踏み込んでのパンチと振るってくる。弘嵩はロー、跳びヒザと見舞って終了。
3R、サウスポーでステップを踏み蹴りを飛ばすウルフに対し、弘嵩はその前足である左足に左ローを打ち込んでいく。足が効いてきたか、蹴りをもらうと体勢を崩す場面を見せ始めるウルフ。
弘嵩は左ローのプレッシャーでジリジリと追っていくのだが、また試合終了間際に左ローがウルフに対しローブローとなってしまう。ここで弘嵩にイエローカードが出され減点1となる。再開後、程なくして試合は終了となる。
判定は29-28、29-28、29-28の3-0で弘嵩。ローブローでの減点はあったが、大雅との準決勝に進んだ。
■試合後のヨハネス・ウルフ選手のコメント
「(試合の感想は?)ファンのかたがたに申し訳なかったです。最初に受けた股間への攻撃が痛みを伴い、あれ以上の力を出すことができませんでした。自分の強みである動きを封じられたようになり、今日は自分の日ではなかったと思います。
(対戦相手の印象は?)強い選手だと思います。でも、一回目にああいう攻撃があった場合は、気をつけて試合を進めるものだと思うので、2回目は意外だと思いましたし、3回目のあとも謝罪は受けていないので、アンフェアじゃないかと思いました。
(ファンへのメッセージを)今日、うまく試合を運べなかったことについて、ごめんなさいと言いたいです」
1R、両者は互いにサウスポーに構えるが、ベノーイは時おりオーソドックスにもスイッチする。ロープを背にリングを回るベノーイを功也は右ジャブと左ストレートを放ちつつ、ノッシノッシと追っていく。
ラウンド終盤、功也はベノーイをロープに詰めて左ストレートと右フックを叩き込む。ベノーイをロープ際に追い詰める場面が目立つ功也。
2R、功也はプレッシャーを落とさず、ベノーイにロープを背負わせ、そこを右ジャブ、左ストレート、左クロスで襲う。さらに左ボディストレートも出し始め、ベノーイを攻める。
ベノーイは変わらずスイッチを見せ、オーソドックスからの右フック、右ストレートを功也にヒット。左ストレート、ボディへのヒザと入れる功也だがタフなベノーイは闘志を落とさず前に出てくる。しかし、そこへ功也は顔面前蹴りをヒット。だが、ベノーイは一瞬止まってもすぐに前進を再開しまたフックを功也に振るってくる。
3R、サウスポーで前に出てくるベノーイを功也はプッシングで押し返し、左ローを当てていく。前に出んとするベノーイをジャブとプッシングで阻む功也。
ベノーイは距離を詰められなくなってきて、功也の右前蹴り、左ヒザ、右三日月蹴りと食らう。ボディを嫌そうにするベノーイ。
判定は30-28、30-27、30-27の3-0で功也。2年前のリベンジを果たすとともに、準決勝に進んだ。
■試合後のカリム・ベノーイ選手のコメント
「(試合の感想は?)かなりあせった試合になりました。相手のほうが最初から前に出てきたので、出足が遅れてしまいました、2Rからは挽回したと思うのですが。激しい試合ができたので、観客のみなさんには喜んでいただけたと思います。
(対戦相手の印象は?)思っていたより厳しい相手ではなかったです。11月にフランスで試合やるので、またぜひ戦ってほしいです。
(ファンへのメッセージを)凄く熱い声援を感じました。日本のファンのかたがたが大好きです」
1R、右ハイ、顔面前蹴りを飛ばす小宮山に対し、テバウは重心を落としたサウスポーの構えでジリジリと前に出て追っていく。ステップと前蹴り、右ミドルで距離を取ろうとする小宮山だが、テバウは前に来る。
しかし小宮山は体を入れ替え、右ミドル、右三日月蹴りを見舞ってボディを効かせる。だが、続いて放った右の蹴りはテバウが足を上げてしっかりカットする。
2R、蹴りを出させまいとテバウは1R以上に距離を詰める。小宮山はクリンチを振りほどいてフックを当てるが、テバウもまた、小宮山を押し放して直後にショートフックを当てる。
テバウの前に来る圧力に小宮山は1Rのように蹴りを見舞えていない。
3R、テバウは蹴り対策に間合いを詰めるのと足でカットしながら小宮山に向かう。フットワークでさばいている小宮山だが、自身も有効な攻撃を見舞えていない。ロープを背負わせたところで左ストレートで襲うテバウだが、小宮山はクリンチして追撃を封じる。
「工介」コールを背にボディ、顔面と前蹴りを飛ばす小宮山。クリンチも交えテバウの前進を止める小宮山だが、テバウの左ストレート、左フックが顔面をとらえる場面も。
判定は30-28、30-28、29-28の3-0で小宮山。実力者・テバウを止め、功也との準決勝に進んだ。
2R、やはり前に出る気持ちが強い両者だが、掴みも多くなってしまい、野村は再びレフェリーの注意を受ける。しかし野村は次第に右ストレート、左フックと桑田をとらえる場面が多くなる。だが、桑田も野村が前に来るところを左フックのカウンター、右ローととらえる。
3R、やはりパンチで前に行く野村だが、ここに桑田の右ハイがパンチのカウンターとなりヒット。ばったりと倒れた野村だが、立ち上がってさらに戦いに臨む。
しかし桑田のローブローがあり、インターバルから再開した直後、桑田が伸ばした左ストレートに野村はダウン。意思を目指す医学部生の野村だが優勝はならなかった。
■試合後の桑田裕太選手のコメント
「(試合の感想は?)つまらない試合だったと思いますが、KOできてうれしいです。
(最初のハイキックは狙ってた?)そうですね。ここぞというタイミングを狙っていて。
(最後の左ストレートについては?)あれも狙っていて。それで倒そうとは思っていなかったです。
(反省点は?)クリンチが多くて、慌てちゃって。そこはダラダラしてつまんない試合だったか、と。
(勝因は?)ガード固めて、相手の低い攻撃も見えていたという部分ですかね。
(K-1カレッジの初代王者になったことについては?)初代は凄く印象に残ると思うので。今後、初代王者として恥じない試合をしていきたいと思います。
(K-1の舞台の感想は?)率直に最高でした」
■試合後の野村優選手のコメント
「(試合の感想は?)大きな舞台で緊張しちゃいました。桑田選手は身体弱いかと思ったら練習していて。思ったより、クリンチの原点が早くて。思ったより相手が強かったです。
(医学部生だが、将来の目標は?)医者兼、K-1ファイターを目指してたんですが、親と一度負けたら辞めるという約束だったので、もう続けることはないと思います」
2R、前に出た内田は左ストレートで森井をとらえるが、追撃は森井がミドルを入れて止める。内田は左ストレートを打ち込んで攻勢となり、右フック、前蹴りとさらに森井を追っていく。ラウンド後半、逆に森井が出てくると、内田は余裕を持った見切りでこれをさばいていく。
3R、前進を強めた森井は、しかし内田の攻撃をよく見て前蹴りをかわし、逆に右ストレートを当てる。しかし、内田も思いきりよく左ストレート、左フックを返してきて、これで森井をとらえる。
判定は2者が支持して森井。K-1甲子園出身、1年の森井がK-1カレッジ-60㎏の日本一となった。
■試合後の森井洸介選手のコメント
「(K-1カレッジ初代王者になった感想は?)凄くうれしいです。(試合の感想は?)練習でやってたことを出せなくて悔しかったです。
(勝因は?)右ストレートが何回か当たったのが印象的だったのかな、と。
(今後の目標は?)また、プロとしてK-1の舞台で試合したいと思います」
■試合後の内田道隆選手のコメント
「(試合の感想は?)素直に悔しいです。
(対戦相手の印象は?)身長が高かったですね。
(K-1カレッジについては?)大きい舞台なのでけっこう緊張しましたが、いい経験になりました」
2R、森がチンヤオのパンチをブロックしながらさらに右ローを見舞うと、チンヤオは足のダメージを隠せなくなってくる。さすがにカットを始めるチンヤオだが、森は右アッパー、右ストレートとパンチでもヒットを上げる。そして森はローからの右ストレートで遂にダウンを奪取。チンヤオはしかしファイティングポーズを作り、ここでラウンド終了となる。
3R、手負いのチンヤオを追っていく森は右ハイを打ち込み、そこからローとパンチの波状攻撃。レフェリーが試合を止め、森が勝者となった。
■試合後のホン・チンヤオ選手のコメント
「(試合の感想は?)今日の相手はとても強かったです。いつもの彼とは違う試合スタイルのように感じました。
(K-1カレッジについては?)とてもいい経験になりました、また機会があればぜひ参加したいと思います。
(最後のパンチは見えなかった?)よく見えてましたが、足に限界が来ていました」
■試合後の森香津眞選手のコメント
「(試合の感想は?)相手の勢いにのまれちゃったんですけど、最後はKOで勝ててよかったです。
(相手の印象は?)パンチだけという印象だったので、ヒザとローで勝負しようと思ってたんですけど、ローを効かせられて。パンチで倒せてよかったです。動き的にはプロの試合と比べて全然だったと思うので、もっと練習したいと思います。
(目標の選手は?)小学校の頃から魔裟斗選手が好きなので目指したいです。パンチでも蹴りでもKOできる選手になりたいです。
(今後の目標は?)来年、フィリピンに留学するので、試合できるかわからないんですが、また上がるときは強さを見せたいです。K-1で試合できて最高でした。また戻ってきたいです」
1R、オーソドックスの弘嵩に対し、大雅はサウスポー。互いにローを蹴り、弘嵩は右ヒザ、大雅は左ストレートと飛距離のある攻撃を飛ばす。
弘嵩は右ハイ、跳びヒザと見舞うが、大雅はこれをクリーンヒットさせず、コーナーに詰める。しかし、ここは弘嵩が脱して中央に戻る。
大雅は弘嵩をロープに詰めたところで右フックを当て、これに弘嵩は腰が落ちてダウン。違うとアピールする弘嵩だが、レフェリーはダウンを宣告。
大雅は弘嵩が来たところに合わせる左クロス、そして自ら出てのスーパーマンパンチでダウンを迫る。さらに左強打を連続で振って大雅は弘嵩を倒しに掛かる。勢いの止まらない大雅は左ストレートをさらに当て、右フック、アッパー、跳びヒザと襲うが、何とか弘嵩が乗り切る1Rを終える。
2R、プレッシャーを掛けてロープに詰めた大雅は左ストレートをヒット。しかしこれは弘嵩が持ちこたえる。
弘嵩が右ハイを繰り出しても大雅はよく見えておりスウェーでかわす。そして、弘嵩が放った右ローの直後に左ストレートをヒット。そして右フックも見舞うと、被弾した弘嵩はフラつく。
大雅はコーナーまで追い込み跳びヒザ。弘嵩は目じりから出血が見られる倒れない。余裕の感じられる大雅に対し、弘嵩はやや動き重い。左ボディストレートから右フックと大雅は動きのスピードで上回る。左ストレート、跳びヒザと大雅はさらに勢いよく弘嵩を襲って終了する
3R、開始すぐに弘嵩はリング中央に進んで大雅にプレッシャーを掛ける。しかし、大雅は逆に距離を取ってステップを踏み、そこから踏み込んでの右フックで弘嵩をとらえてフラつかせる。
ローを蹴る弘嵩だが、大雅にかわされ空を切る。ジャブも大雅にかわされ、逆に大雅のジャブを浴びる。
大雅は前蹴りでのけん制から跳びヒザ。弘嵩は距離を詰められない。出ようとしてもそこへタイミングよく大雅に右フックを当てられてしまう。
判定は30-27、30-27、30-26の3-0で大雅。王者・弘嵩に対しても強さを見せ決勝進出を決めた。
■試合後の卜部 弘嵩選手のコメント
「(試合の感想は?)悔しいですね、それだけです。格闘技の世界は結果がすべてなので。
(大雅選手とのタイトルマッチは?)全然やってもいいですよ。次勝てばいいので」
1R、サウスポー同士となる両者だが、功也はまず左ローを当てていき、これでテバウの意識を下に落とすと左ストレートを伸ばして当てる。
さらに右ローでもテバウを襲い、功也は圧力を落とさない。テバウをロープ・コーナー際から出さず、こまめなジャブからヒザを打ち込んでいく。
2R、功也は右ジャブでの先制から左ヒザ、左ストレート、右ボディと次々攻撃を見舞い、左ストレート、左クロス、顔へのヒザとテバウを攻め落としてダウンを奪う。
さらに再開後もコーナーで連打を見舞って再びテバウを攻め落とし、ダウンを奪って大雅にリベンジを挑む決勝へと進んだ。
■試合後のパウロ・テバウ選手のコメント
「(試合の感想は?)自分の日じゃなかったというような一日でした。1試合目もお腹に食らってしまって。自分が調子が悪かったということではなく、相手選手が強かったということで、いい試合をしたと思っています。1試合目が終わったあと、お腹の調子は悪かったんですけど、2試合目として功也選手と戦えるチャンスをいただいたのですが、やはり自分の試合はできないまま負けてしまいました。また、100\\%の状態で功也選手と試合がしたいと思います。そのときはもっといい試合をみなさんにお見せできるかなと思っています。
(ファンへのメッセージを)今度はもっと強くなって戻ってきたいと思います。応援してくださったファンのみなさん、申し訳ありませんでした」
1R、林は右ロー、右ヒザを打ち込みながら迫り、これでロープを背にする竹内だが、ここで右ストレートを合わせて林をダウンさせる。
再開後も竹内は変わらずロープを背にして応戦。ストレートを顔・ボディと放つが、林の右をもらって後退し、コーナーを背にする。そこでアッパー、左フックを振るうが、林に右の打ち下ろしを浴び今度は竹内がダウンを喫する。
林は攻め手を緩めず右ストレート、右クロスで追い込み、左右の連打、そして右ストレートを追加して竹内に2度目のダウンを与える。
フィニッシュに向かう林は右ストレートを浴びせ、竹内も左フックを入れるが、左フックを受け竹内の体勢が崩れたところでレフェリーが試合を止めた。
■試合後の林健太選手のコメント
「(試合の感想は?)竹内選手、パンチがメッチャ強いんで、応援してる人もヒヤヒヤしたと思います。
(最初のダウンは?)だいぶあせりました(苦笑)。今回は練習どおり、ガード固めて。支えてくれた人に感謝します。代表の指示どおりでした。
(兄のリベンジとなったが?)勝てて、みんな安心させたと思います。自分が一番ホッとして、あそこで泣く予定じゃなかったんですけど。練習もがんばったし、絶対勝とうと思ってたので。竹内選手にも感謝してます。
(対戦相手の印象は?)ホンマ、パンチが強くて、何回も歯をくいしばりました。最初に倒されちゃったんですけど、2月のトーナメントに向けていいアピールになったと思います。あとは声がかかるのを待ってます」
■試合後の“狂拳”竹内裕二選手のコメント
「(試合の感想は?)負けた!
(ブランクは?)完敗です! 3年ぶりだけど呼んでいただいてありがとう。以上!」
1R、両者オーソドックスから上原は右ローを打ち込み先制していく。うまく距離を取り、KOICHIを接近させない上原。離れた位置から右ストレート、右スイングフック、左フックと上原はパンチを使い分けて攻める。そしてローキック。
2R、上原はやはりKOICHIに接近を許さず間合いを保ち、スイングフック、右クロスと力のこもったパンチを振るっていく。そしてプッシングでKOICHIをコーナーに押し組むが、ここでKOICHIがヒザを突き上げ上原に効かせる。
だが、ここは上原が持ちこたえ、再び距離を戻す。前蹴りでKOICHIを止めた上原は右ストレート、左フックを振るっていくが、これはKOICHIがヒットさせない。
3R、上原をロープに詰めるKOICHIだが、ここで上原のスイングフックがヒット。フラつくKOICHIだが、これはダウンせずに持ちこたえる。
上原はインローを入れてKOICHIをけん制し、パンチに適切な距離を保つ。だが、KOICHIは体圧を生かして前に出て上原に迫る。そしてフック、アッパーとショートのパンチ連打で上原を襲う。しかし上原もスイングフック、ボディフックと応戦して最後は逆にKOICHIにロープを背負わせ左右のフック連打を見舞って終える。
判定は3-0で上原。日本ヘビー級頂上決戦と目された対決を制した。
■試合後のKOICHI選手のコメント
「(試合の感想は?)上原選手、強かったです。もっと、練習どおりの動きができれば、いい結果になったんでしょうけど、ちょっと出せなかったですね。
(対戦相手の印象は?)攻撃は重かったんですけど。敗因はいつもどおりの自分を出せなかったことです」
■試合後の上原誠選手のコメント
「(試合の感想は?)いろいろ反省点がある試合でした。何発かいいパンチをもらったので。いまだと思って大振りのパンチを打っちゃったのがも課題です。
(いままでとトレーニング法は変えた?)80%くらい変えました。自信にもつながったんですが、不安もありました。今回の練習を継続的にやりながら、次の試合に臨みたいです。
(とくに変えたところは?)連動系のトレーニングだったんですけど、今回は全身を使ってトレーニングをやって。でも、練習の成果と試合の成果は別なので。
(今後の目標は?)夢は外国人を倒すことなんですけど、日本で一番強いというのを証明できたので、夢から目標に変わったと思います」
1R、サウスポーのゴンナパーは左のローを放っていくが、山崎は顔面前蹴りを繰り出してヒットし、右ストレートを振るっていく。だがゴンナパーも左ストレートを返して山崎の顔面をとらえる。そして左インローで山崎の前進を止める。
コーナーを背負った山崎だが、ここでゴンナパーが前に来たところで左フックを打ち込みダウンを奪う。
しかし立ち上がったゴンナパーは左インローで山崎の体勢を崩す。ダウンを奪われているゴンナパーだが、山崎のフックに逆にフックを上からかぶせてダウンを奪う。
立ち上がった山崎に襲い掛かるゴンナパー。右ローから返しの左フック、顔ヒザ、そして右ストレートととらえるが、ここは山崎が持ちこたえて1Rを終える。、
2R、ゴンナパーは山崎のお株を奪うような跳び前蹴りを打ち込み、山崎は左回りするが、ゴンナパーはしっかりガードして攻撃を当てさせずローと強打で迫る。そして左ローを打ち込むと山崎は足が流れる。ゴンナパーはハイキック、左ストレート、右フックと猛攻を掛けるが、続いて首相撲でとらえてしまいレフェリーから注意を受ける。
再開。しかしゴンナパーの勢いとローはやまず、さらに右ハイ。山崎は足が効いており強打を放てない。ゴンナパーの跳び前蹴りで体勢を崩し、さらに左右のミドルを浴びる。
フラフラとなりながらも耐える山崎はバックブローを見舞うが当たらない。ゴンナパーはさらに左ミドル、左ハイを見舞い、山崎も右ミドルで応戦するが、不利な局面を打開できない。山崎はラウンド最後には自ら足を滑らせ転倒してしまう。
3R、観客を煽ってから戦いに入ったゴンナパーは山崎の前蹴りを食らうと逆に跳び前蹴りを連続で返し、左ハイ、左ミドル、上段前蹴りと攻撃に勢いを増す。左ローでも山崎をとらえる。
左ミドル、左前蹴りで山崎を追い回すゴンナパー。山崎は後退を余儀なくされる。前に出られないでいるとゴンナパーの左ミドルが飛んでくる。山崎はラウンド最後に左ローで転倒すると足に異状を感じさせる。
判定は3-0でゴンナパー。山崎は不運な相手の変更から、足も負傷があったかセコンド陣の肩を借り退場する結果となってしまった。
■試合後のゴンナパー・ウィラサクレック選手のコメント
「(試合の感想は?)この機会をいかせたのがうれしいです。また機会があれば試合したいです。
(K-1ルールに問題は?)全然ストレスなく戦えたと思います。
(最初、ダウンしたときの感想は?)取り返せるだろうなと思いました。
(対戦相手の印象は?)危険なパンチを持ってると思いました。
(今後もK-1に出たい?)もちろん、機会があれば。ただ、体重的に65kgは重いので、62.5の新しい階級ができればいいなと思います。
(ゲーオ選手への報告は?)うれしいということを伝えたいです」
1R、ともにサウスポーで、功也はまず力のこもった右ローを見舞っていく。大雅は跳びヒザを繰り出すが、功也はこれを当てさせずに押さえ、そこから右ショートフックの連打をボディから顔面へと送り、続いて左ストレート。これで大雅を横向きにしてダウンさせる。
すぐさま大雅に襲い掛かった功也は再び左ストレートを打ち込み2度目のダウンを与える。
前蹴りから左フックで迫りくる功也に大雅も左右フックで打ち返すのだが、やや足に力が入っていない印象。そして3度目のダウンも左ストレートで与え、功也が4月のリベンジを果たすとともにトーナメント2度目の優勝を果たした。
■試合後の卜部 功也選手のコメント
「(試合の感想は?)日本トーナメントで準優勝だったのがホントに悔しくて。とにかく、練習しました。
(今回の消耗具合は?)僕は前回を踏まえて、今回はプランを立てて試合しました。なるべくダメージを負わないように戦いました。
(気をつけていたのは?)とにかく、足をつぶさないことです。前回、大雅くんとの試合のときはローができなかったので。あとは無駄打ちしないという。戦略的に戦いました。
(大雅選手の印象は?)すばらしい選手ですね。あの年で魅せる試合をするというのは凄いと思うので。彼のおかげで強くなれたというのはあります。
(決勝は1Rで仕掛けるつもりだった?)そうではないんですけど。蹴りをおもいっきり打てば注意が下にいくと思うので、散らしただけです。パンチ力はついたと思うので、パンチは降りぬきました。
(お兄さんとのタイトル戦については?)何も考えてないです。まずはファンのみなさんに感謝の気持ちを伝えたいですね。次、兄と戦うという気持ちにはなれないですね。ちょっと、長く考えてみたいと思います。
(練習で一番力を入れたことは?)フィジカルを徹底してやりました。倒さないと勝てないというのを痛感できたので。パンチで倒すことが少なかったので、そこを鍛えれば勝てると思ったので、上半身を強化しました。
(次の試合はいつぐらいに?)このトーナメントだけにかけてきたので、まだまだわからないです。でも、また次K-1に出るときに、さらに強くなった姿を見せられるように、みなさんに期待してほしいですね」
■試合後の大雅選手のコメント
「(試合の感想は?)とにかく悔しいです。(
決勝はどういうプランだった?)ひさしぶりに効いちゃったんで、あんまり覚えてないんですけど。とにかく、気持ちで負けないように考えてたんですけど、効いちゃいましたね。
(1回戦の印象は?)ガチガチになってたんですけど、KOできてよかったです。
(準決勝は?)蹴りをもらいすぎましたね。
(決勝でステップができなかったのは?)準決勝でローをもらいすぎました。
(今後の目標は?)とりあえず休んで、前向きに考えたいと思います。
(日本トーナメントは60kgに上げたばかりだったが、今回の身体作りはレベルアップした?)したと思います。
(1回戦、準決勝と比べて、決勝は気が抜けた部分はあった?)たった9分だったんですけど……、相手のほうが強かったです」
■大会後の前田憲作プロデューサーのコメント
「今日も盛り上がったと思います。感動して泣きそうになりました。トーナメント1回戦、去年のトーナメントで卜部兄弟をあれだけ苦しめたエルナンデスを、大雅選手がボディで戦意喪失させたのはさすがだな、と。もっと強くなるなと思いました。
卜部 弘嵩選手とヨハナ選手の試合は、サウスポーで構えることで回転技をうまく封じ込めたと思いました。そして、卜部 弘嵩選手とカリム選手。ヨーロッパで一番強いと思われてる選手に常にプレッシャーをかけるのはさすがだなと思いました。テバウ選手と小宮山選手の試合は、小宮山選手が多彩な蹴り技でパワーのあるテバウ選手を寄せ付けなかったのはさすがだなと思いました。
準決勝になっても、大雅選手の勢いは止まらなかったな、と。功也選手はテバウ選手が来ても、KO奪ったところは、テクニックでは世界ナンバーワンじゃないかな、と。そして、決勝戦。疲労度は功也選手が上だったと思うんです。でも、あそこで距離を詰められる選手というのは、功也選手しかいないのかなと思いました。
あと、スーパーファイトもいい試合が多かったですね。竹内選手と林選手の試合も、一歩も引かないで打ち合ったのがよかったですし。林選手は今後に期待ですし、竹内選手はまた見たいと思わせる試合だったと思います。。KOICHI選手と上原選手の試合もヘビーの魅力を見せてくれたと思います。
山崎選手は気の毒でしたけれど、しっかりとゴンナパー選手からダウンを奪ってるところは成長してるなと思いました。3日前に受けてくれたゴンナパー選手もよかったですけど、気持ちを切らさずに受けてくれた山崎選手もさすがだなと思いました。初開催となったK-1カレッジも、みんなそれぞれK-1を意識してアグレッシブに戦ってくれたと思います。
(タイトルマッチは卜部 弘嵩vs卜部 弘嵩を実施する?)そうですね。このトーナメントは弘嵩選手への挑戦権がかかっていて、一番に挑戦権があるのは功也だと思います。(ウルフはファールカップが規定のものではなかった?)僕もあとで聞きました。選手にはしっかりと規定を守るように伝えたいと思います。リングに上がる前にきっちりチェックすべきだと思います。
(山崎選手が敗れたが、今後のタイトル挑戦は白紙?)そういうふうには考えていないです。ただ、ゲーオ選手の回復を待たないといけないですし、山崎選手もダメージが大きいので。ゲーオ選手の欠場でこうなったわけですが、選手のことも考えながら協議して、しっかり決めたいなと思います」
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