K-1WGP
2020.12.20
#MOVIE

~K-1冬の大一番~
◆主催・著作 K-1実行委員会
◆企画・制作 株式会社M-1スポーツメディア
◆運 営 株式会社グッドルーザー
東京都墨田区横網1丁目3番28号 tel. 03-3623-5111
※JR総武線 両国駅西口下車 徒歩2分
※都営地下鉄大江戸線 両国駅下車 徒歩5分
立ち上がるも足のフラつく秀樹に稲垣はヒザとストレートをまとめスタンディングダウンを追加する。
稲垣はミドルで秀樹のガードを落とし、右ストレート・顔面ヒザと打ち込みKO勝利。稲垣はこれで2連勝・2連続KOとした。
1R、鈴木が左ミドルで先制。不可思はこれに右ロー、右ミドルで対抗する。鈴木の左ミドルはよく伸び、不可思がスウェーしても不可思の体をかすめる。不可思は鈴木の左ミドルに右ローを返すが、懐に入れない。
2R、鈴木はプレッシャーを強め、左ミドルからの左ストレートで不可思をとらえダウンさせる。立ち上がった不可思は右ミドル、右ローをヒット。さらにそこから右ストレートを当て鈴木をフラつかせ、右クロスを決め鈴木からダウンを奪い返す。再開後、鈴木は不可思のミドルに左ストレートをカウンターを合わせて2度目のダウンを奪う。
あとがなくなった不可思だが、残り時間で鈴木と打ち合い、左フックを効かせてから猛連打。最後は右ストレートを打ち抜くと鈴木が大の字にダウン。起き上がることができず不可思が3分09秒でのKOとなった。
不可思マイク
「どうっすか? 火付きました? 来月のK'FESTAオファー待ってます」
■試合後の不可思のコメント
「(試合の感想は)一番は勝ててよかったなっていうのと……今回負けたらホントにやべえなって感じだったので、勝ててホントによかったなっていうのと、第1試合で仕事ができたと思うので、それもよかったです。(相手の印象は)左ミドルを一番警戒してたんですけど、やっぱ痛かったっすね。
(先にダウンを取られたことの影響は?)最初に自分がダウンを取られましたよね? それで『やべえ~!』ってなって、『また負けんの、俺?』みたいな感じで思ってたんですけど、そこで『もういくいかねえ』って感じで、より思いっきりいけたかなって感じです。
(焦ったり感情的になったりはなかった?)負けが一瞬頭を過ったっていうか、焦りましたけど、楽しめましたね、いくしかないんで。いってダウン取って、ダウン取られてまた取ったので、一番得意な試合になって、僕らしさが出せたかなと思います。(マイクでのK'FESTAへのアピールは)年に一回、一番でかいイベントだったので、勝ったら言おうと考えてました。
(自分の中では絶対勝てるという試合だった?)いや、絶対勝てるっていう自信があった感じでもなくて、そういう、驕り的な自信はなかったですね。鈴木選手は強い相手なので、やってみないとどうなるか分からないっていうのは今日も思ってましたし、ホントに、もしかしたらやられちゃうかもしれないしというのはあったんですけど、そういう中で、いけるっていう自信はありましたけど、絶対勝てるという驕り的な自信はなかったです。
(K-1での不可思スタイルを模索してたと思いますが、今日で見えた?)スタイルとか戦い方とか細かいことはいろいろありますけど、自分のよさを一番出すっていうことが、僕が選手として求められてることだと思うので、ただうまくやって勝つとかじゃなくて、熱い試合を見せること。それはK-1に来た最初の頃から言ってたんですけど、K-1のスタイルとかどうやっていこうかなと考える中で、熱いものを見せるっていう気持ちを忘れてたところがあったんで。細かいことはいろいろありますけど、熱い試合を見せる、お客さんを熱くさせる、それが一番の自分のテーマだなと思ってます。
(公開練習で言っていた『最近落ち着いてしまった理由』は)長くなると思うんで、またどっかでインタビューでもしてください。(ファンにメッセージを)またここからK-1盛り上げていくんで、楽しみにしててください。応援よろしくお願いします」
■試合後の鈴木勇人のコメント
「(試合の感想は)ちょっと記憶が飛ばされちゃって。まあ、負けなんで、ブッ倒されたんで。しっかりこの負けを受け止めてます。(相手の印象は)やっぱり身体が強くて。まとめる力がすごいあったなあって、おぼろげですけど記憶にあります。
(最初にダウンを取ったのは覚えてる?)覚えてます。ダウン取って、ダウン取られて、でダウン取って。そのへんは覚えてます。(序盤はいいかたちで攻めてるように見えたが?)そうですね、序盤はよかったんですけど。一発もらって多少効かされたんで、それでちょっとアセッてというのもあって。二回倒して、倒せそうだなというのがあって、そこはちょっと……、事故起こしちゃったかなって感じですね。
(後半、打ち合いにこだわったのは倒すのを急いだ?)そうですね、べつに打ち合う必要はなかったんですけど。気持ちが倒しにいこうってなっちゃって、ちょっと危ない戦いをしちゃって、最後もらっちゃったみたいな感想ですね。(K-1の難しさは感じる?)正直感じますね。やっぱりレベルが一個、違うなというのがあって。(ファンにメッセージを)今日はちょっと情けない結果を出しちゃったんですけど、必ずやり返します」
2R、璃明武は右ミドル、右ローで反撃。佐々木は間合いを詰めにくくなる。しかし前に来た佐々木をやはり組んでしまいレフェリーから注意・警告を受ける。両者組んで攻防の止まる場面が多くなる。
3R、璃明武は右インローを連続ヒット。佐々木も速い踏み込みで間合いを詰める。だが接近戦では両者組んでしまい攻防が止まる。佐々木には注意、璃明武には警告が出される。最後に再び後ろ回し蹴りを放った璃明武だが不発に終わる。判定は29-27、30-26、30-26の3-0で佐々木。無敗対決を制した。
■試合後の佐々木洵樹のコメント
「(試合の感想は)はじめに璃明武選手、ありがとうございました。本当に蹴りも強くて強敵でした。勝ったことだけよかったという感じでした。(相手の印象は)後ろ回し蹴りも危ないタイミングで、何回ももらいそうになったんで。後ろ回し蹴り、すごい強かったです。
(最初にダウンを奪った感想は?)1Rにいいパンチがいいタイミングで当たって、ふつうにやってれば詰め切れたんですけど。いまもこっぴどく会長に言われて落ち込んでます。(詰めきれなかった印象?)詰めきれなかったというよりも、距離感が悪くなっちゃって。左フックの距離にできなかったというのもあるし。いろんな攻撃パターンもあったのにできなくなってしまって、ダメダメですね。
(最初のパンチは左ストレート?)たぶん、左フックだったと思います。左ストレートは警戒されてると思ったんで、あれは練習してました。狙いながら自然に出た感じでした。感触はメチャクチャありましたね。(ファンにメッセージを)今回、両国でK-1デビューして無事勝ったんですけど、このあと武居由樹くんが挨拶すると思うんですけど。由樹くんにもK-1のスーパー・バンタム級を盛り上げてくれと言われてましたけど、こんな内容じゃ何も言えないんで。ちょっとこれからまた、考え直していきたいです。本当にありがとうございました、またよろしくお願いいたします」
■試合後の璃明武のコメント
「(試合の感想は)1Rに左フックをもらったんですけど、ダメージはそんなになかったんですけどもらった瞬間は効いて、それがポイントになって、最初にダウンを与えたことで相手も楽に進められて、うまくやられちゃったなっていう感じです。(相手の印象は)自分が負けたんで強かったですけど、あのダウンがなければなっていう後悔があります。でももうしょうがないんで、この後自分もしっかり勝っていってやり返したいと思います。
(組みが多くなってしまったのは焦りから?)いや、組みは多くなっちゃったんですけど、向こうも組んだ時に打ってきたんで。ヒザ蹴りしたじゃないですか。それで効いたのは分かって、打った瞬間に『うっ』って言ったんで。組んじゃって見映えは悪かったですけど、本当は組まないでヒザやればよかったですけど、効いてるのは分かったんで、自分はダウン取られてて倒し返すしかなかったんで、ああなっちゃいました。でも、ああならないでやるテクニックが必要だったかなと思います。
(ペースを崩された感はあった?)いや、全然ないです。最初だったじゃないですか、ダウンを取られたのは。それで向こうにポイントが入っちゃったんで、自分は一気に作戦を変えなきゃいけないので。そのまま同じ展開でやってても負けちゃうので、いくしかないと思っていった感じです。で、相手もきてたのでああいう展開になっちゃった感じです。
(ファンにメッセージを)今日も応援ありがとうございました。今日は自分が負けちゃったんですけど、この後しっかり自分も強くなって、勝って佐々木選手には必ずリベンジするので、自分に注目して置いてください」
2R、亀本は右ジャブと左ミドル。これをかいくぐってパンチを当てんとする軍司だが、亀本の左ミドルがローブローとなってしまい一時中断に。再開すると軍司は一気にロープへ詰め、右ストレートから強振した左フックでダウンを奪う。ダメージの色濃い亀本を再びロープ詰めると左フックで再びなぎ倒してKO勝利した。
軍司泰斗のマイク
「フェザー級初戦で1R KOを狙っていたんですけど2R KOという形になって、フェザー級にも軍司泰斗っていう奴がいるのを覚えておいてください。強い人とやりたいんで、どんどん1人ずつ倒していこうと思うので、ぜひ強い奴と当ててください。応援ありがとうございました」
■試合後の軍司泰斗のコメント
「(試合の感想は)階級上げて初戦ということもあって、最初は抑えてた部分もあって。2RでKOというかたちで追われて、よかったなと思います。今日試合をやってみて、やっぱりこのフェザー級が合ってたなと思いました。(相手の印象は?)他団体のチャンピオンなんで、実力的には僕が上だったと思うんですけど、そこでナメたらやられちゃうと思ったんで、そこはしっかり押さえて戦いました。
(この先、この階級での展望は?)今日やってみて、動きもけっこうよかったんで。やりたい選手というか、目指してるものはやっぱりチャンピオンなんで。江川選手をはじめ、まずそこからじゃなく、フェザー級では下だと思うんでどんどん積み重ねていって。強い選手とやって、上までいこうと思います。(ファンにメッセージを)フェザー級初戦ということで、こういうかたちでKOできて。自分は上の選手とやりたいので、フェザー級に軍司泰斗っていう名前をもっと売っていきたいんで、これからもよろしくお願いします」
■試合後の亀本勇翔のコメント
「(試合の感想は)ちょっと倒された瞬間は、最初何で倒されたか分かんなくて、その前後の記憶が飛んじゃってるんですけど、完全に軍司泰斗選手の方が僕より一枚上手だったかなという感じですね。正直ちょっと今はやられたばっかなので放心状態ですけど、ちょっとやられたなって感じですね。
(相手の印象は)ボディブローが強い選手だなと思ってたので、そこを警戒してたんですけど、プレッシャーもまあ最初は想定ないんだったんですけど、後から聞いたらストレートで倒されたっていうことで、もうちょっと警戒し切れてなかったなと思って。うまかったですね、彼が。
(相手が想像以上だった?)そうですね。1Rの記憶はあるんですけど、やってる中では想定内っていうかイメージ通りの動きだなという感じだったんですけど、そこで倒されたストレートですか。それは僕も思ってなかったので、そういうところは想像の一歩上を行かれたかなと思います。全体的な動きとかはイメージ通りの動きだったんですけど。
(ファンにメッセージを)今日は応援ありがとうございました。今回は完全に、言い訳も何もないほど完敗だったので、正直すぐには次のことを考えられないですけど、……メチャクチャ悔しいんですけど、ちょっとスッキリします。ありがとうございました」
和島大海のマイク
「今日は応援ありがとうございました。今日ノーダメージで勝ててるんで、1月のK'FESTA僕も出たいです。ぜひ呼んでください、お願いします」
和島大海コメント
「(試合の感想は)今回の試合は相手に何もさせずに勝つというか、圧勝できたらいいなと思ってたんで、ノーダメージで勝ててよかったかなと思います。(TV解説の魔裟斗さんが『木村選手とやらせていいんじゃないか』と言っていたが)僕的には、今回の相手ではどうかちょっと分からないんですけど、もっともっと海外の強豪選手と試合して、日本人に負けてるようじゃ世界は取れないなと思うので、今回の試合というよりも、次に強豪選手と当ててもらえたら、また圧勝できたらいいなと思います。
(もし今日木村選手もノーダメージで勝ったら、最短1月の可能性もあると思いますが)それはそれで、しっかり僕も頑張りますけど、どうですかね(笑)。(ファンにメッセージを)2020年はトーナメントから始まって、決勝まで行けたんですけど負けちゃって、でも後半2試合連続でKOで勝ててるんで、次につながったと思うんで、来年こそは絶対ベルトを獲れるように頑張っていきたいなと思います。応援よろしくお願いします」
■試合後の藤岡裕平コメント
「(試合の感想は)そうですね……。ま、素直にもう……情けないですね。情けないです。(相手の印象は)対峙してみて、試合前と印象は変わらず、攻撃ももっと重たいのを想像してたので、全然想定内ではあったんですけど、思ったよりもパンチが伸びたので、拳1個分、こんなに飛ぶんだっていうのが……ちょっとそこが、想像以上だったかなとは思います。
(初登場のK-1で力を見せられなかったという思いは?)そこが一番、ホントに強いですね。倒すイメージを持って、倒すつもりでしかなかったんで。正直、ホント悔しいですね。自分の強みを見せられず。煽りVでも言わせていただいたんですけど、ホント、壊して勝つ。それが自分の強みなんですけど、壊すだけを自負してるんですけど、そこが壊しきれなくて、出し切れなくて、1Rのはじめに倒されてしまったんですけど、そこはホントに悔しいですね。
(ファンにメッセージを)本当にふがいない試合をしてしまって、申し訳ありませんでした。でも自分はこれで終われないし、またやり返しますんで、ぜひ応援していただければうれしいです。今後ともよろしくお願いします」
2R、瓦田は圧力を増して前に出てパンチとヒザで迫る。大沢はクリンチを織り交ぜクリーンヒットを与えない。大沢は足を使って回り、接近戦では顔をブロックしそこからボディブローを返す。瓦田は右ストレート、右フックから真上に上がる跳びヒザ、顔への左ヒザと攻める。しかし大沢も大きなダメージは見せない。大沢は離れても踏み込んでのボディフックで、ボディ攻めを徹底する。
3R、瓦田はこのラウンドも圧力をかけてパンチ&ヒザ。フィジカルを活かした戦法を見せる。パンチからローと攻める瓦田に大沢は「もっと蹴ってこい」とジェスチャーする。ラウンド後半は大沢も前に出返し、瓦田をさばいてボディにパンチを走らせる。判定は30-29、29-29、30-30で大沢に1票入るもドロー。延長戦に突入となる。
■試合後の瓦田脩二のコメント
「(試合の感想は)文也くんと試合をするにあたっていろんな感情があるんですけど、こうやって最後までお互いに出し切って試合を終わることができたのはよかったなと思います。ただもう、大沢選手とは一生やりたくないなって思いましたね。(相手の印象は?)お互い手の内がわかってたんで延長になるなって思ってたんですけど、それでもやっぱりうまいなって。当てるところにしっかり当ててくるなって印象です。
(実際に向かい合ってやりづらさは?)開き直って臨んだんですけど、やっぱり金的したりバッティングしたりっていうときに、ちょっと申しわけなかったなっていうところはありましたね。(本戦と延長の判定については?)本戦は負けてはないかなと正直思って。でも、勝ってもない、ドローだろうなって。3R終わって戻ったときに、気持ちは延長いく用意をしてました。
(延長は自分が取った?)そうですね。最後は自分のほうが前に出たのかなっていう。自分もボディを当てることはなかったですけど、とくにクリーンヒットももらってないし。大沢選手にクリーンヒットを当ててない状況で、アグレッシブに前に前に攻めていったら心強いかなと思ってたんで、そこは前に出て攻め抜きました。(ファンにメッセージを)コロナの影響もあって、うまくいかないこともあったんですけど、応援してくれていたファンのみなさんには感謝しています。来年はKrushのベルトを獲って、もっともっと上にいこうと思ってるんで、これからも応援よろしくお願いします」
■試合後の大沢文也のコメント
「(試合の感想は)何も考えられないですね。(相手の印象は)特に、何もないです。(よく知った相手で、特別の感情がありましたか)そうですね。何とも言えない感情というか、言葉には表しづらい……ありました、ありました。言葉にするのはちょっと難しいですけど、いつもとちょっと違う感情でしたね。(延長の判定は取ったと思った?)正直、本戦も延長もぶっちゃけ取ったと思いました。今回は……僕の試合はいつもつまんないですけど、いつもいつもつまんないんですけど、今回はどんだけつまんない試合しても勝ちに徹しようと思ったんで、もらったパンチもたぶんないし、ヒザ一発だけかな……勝ったかなとは思いましたね。本戦も延長も。
(今はどういう感情?)正直、何も考えられないですね。『負けたんだ……』って。『負けたか……ああ、負けたか……』って感じです。(ファンにメッセージを)応援してくれた皆さん、僕の応援じゃなくても、K-1の会場に足を運んでくれた皆さん、本当にありがとうございました。これからもK-1はもっといい、大きな大会になっていくので、もっと注目して……僕がこんなこと言うのもアレなんですけど(笑)、注目していてください。僕はまだまだ諦めてないので、これからも頑張ります。ありがとうございます」
2R、ジリジリと前に出て圧力を掛けていく大和。佐々木が前に出んとすると、大和は右ストレートのカウンターを狙う。佐々木もワンツー、左フック、右ストレートとパンチの手数を増して前に出る。そして右ストレート、左フックと大和に当てる。だが大和も左フック、右ローと反撃。両者一進一退の攻防となる。
3R、大和はやはりプレッシャーをかけてローキック。そして左フックの上下打ちからローキック。だが佐々木もジャブの連打、右ストレート、左フックと攻め返す。大和が右ストレートを決めるが、佐々木が右ロングフック、右ストレートと連続で当て、大和の足を止める。打ち合いでは佐々木が優位に立ち、左フックでも大和をフラつかせて終える。判定は30-29、30-29、30-28の3-0で佐々木。実力者対決を制した。
■試合後の佐々木大蔵のコメント
「(試合の感想は)試合もそうなんですけど、やっぱり試合が決まってから大和選手という、僕が見上げるような存在の選手と、こうして両国のリングで向かい合うことができて、本当にすごく僕の中で光栄な気持ちと、まあ試合は勝利しましたけど、大和選手の哲学と僕のアートという部分のvsで、リング上で戦わせてもらったんですけど、皆さんから見てどうだったかなと、第三者目線からの声を聞きたいなという思いですね。
(相手の印象は)本当に見上げる選手で、僕はもうファイターだけじゃなくて一人の人間、男として尊敬できる選手で……もう、そこに尽きますかね。(そういう存在に勝った気持ちは)すごくうれしい気持ちもありますけど、やっぱり大和選手に勝利したということで、さらに上のステージに自分は上っていかないといけないと思ってますし、それが使命だと思ってますね。
(激しい攻防を競り勝てた要因は)どこがよかったんでしょう……僕はすごく夢中に殴り合ってたというか、いつもだったらあそこで打ち合わなかったりするのかなという部分でも打ち合いになったというのは大和選手の引き込む力だったり両国というイベントだったからかなと思いますね。そこでやっぱり、自分でさらに熱を持っていくというのが、さらに今後のテーマになりましたね。
(この好調を受けて来年は)変わりなく、来年だからということではなくて、一つ一つしっかり積み重ねるのもそうですし、一人でも多くの方に届けたいんで、常に言ってるんですけど、まだまだだと思ってるんで、もっともっとと思いながら日々を過ごして、練習にも取り組んでいきたいなと思いますね。
(ファンにメッセージを)今日はご視聴もいただき、ありがとうございます。今後、K-1のベルトは僕の先輩である山崎秀晃さんが持ってますが、山崎秀晃選手……山崎秀晃先輩に恐れられるような存在にもっとなっていけるように日々取り組んでいきますので、これからも佐々木大蔵をよろしくお願いします」
■試合後の大和哲也のコメント
「(試合の感想は)結果、負けてしまって……まあちょっと精神……調子も悪くなかったと思うし、体調も悪くなかったし、ベストを出せるかなと思ったんですけど、なかなか歯車が噛み合わず。うーん……こんな結果になってしまって、いろいろと考えさせられますね。うん……正直、ショックが大きいですね。ショックが大きいです。
(相手の印象は)うまいなあという印象はありましたね。それ以外は……そこにうまく自分がハマってしまったという感じです。(リングに上がってみたら力が出なかった?)そんなこともないと思うんですよね。やっていくうちにだんだんと……。試合前にやろうとしていたことと真逆の動きというか、力んでしまって……そういう歯車というのが、昔と違って……昔って言っちゃったらしょうがないんですけど、何か自分としてはしっくりこないというか、何て言うかなあ……。
コンディションもベストだった気もするけど、そこの歯車が噛み合わないというところでちょっと、いろいろ考えさせられますね、今後についてホントに。戦いたい気持ちはあるけど、そこでベストパフォーマンスが出せずにやるのもどうなのかなあというか。そういう、勝負の厳しさを教えてくれるのがK-1のリングだと思うんですけど、ちょっとまあ、時間を置いてしか考えられないですね、先は。
(ファンにメッセージを)一撃必倒とはならなかったですけど、試合は負けましたが、盛り上がる試合はできたかなと思うんですけど。今後のことはしっかり考えて、この先を歩んでいきたいと思います。今日は応援ありがとうございました」
1R、ミドル、ローと飛ばす朝久に対し、蓮實は強引に詰めてフックを振るう。朝久はそれを当てさせず、サウスポーになって左ハイ、跳びヒザと自在に攻める。蓮實のパンチにカウンターを狙い、ロー、ハイと朝久は攻撃を止めない。
2R、蓮實が間合いを詰めてきても朝久はフットワークでサイドへかわす。朝久はサウスポーになって顔面前蹴り。朝久は顔面ヒザ、ハイキック、ローと攻撃を散らす。この蹴りに阻まれ蓮實は前に行きづらくなる。朝久は距離をあけて蓮實のパンチに空を切らせる。
3R、朝久はローと前蹴りを入れ、蓮實がパンチを伸ばしてくるとカウンターを合わせる。そして跳びヒザ、ハイキックと当ててフラつかせるが蓮實は倒れない。朝久のインローでバランスを崩し連打を浴びる蓮實はここもこらえたが、ボディへのヒザで遂にダウンを喫する。立ち上がった蓮實だが、ここでレフェリーは試合をストップした。
朝久泰央のマイク
「今日はたくさん応援して頂きありがとうございました。今日のメイン、次勝った方俺とやろうぜ! ヘビー級まで全部のチャンピオンを倒そうと思ってます。今日12月13日は僕の母さんの母さん、ばあばの誕生日なので、この勝利をばあばに捧げたいと思います。これからも勝ち続けるんで、よろしくお願いします」
■試合後の朝久泰央のコメント
「(試合の感想は)僕が『栃木までぶっ飛ばす』って言って、蓮實選手も僕を福岡までぶっ飛ばすと言っていて、やっぱりパンチ力があるなというのは映像を見てても思ってたんですけど、よけたパンチでも空振りしたパンチの音が聞こえるぐらいすごいパンチだったので、『こんなパンチ打てるんだ!』と思って、とても戦っててスリルのある試合でした。
(相手の印象は)やっぱり『失神させる』とか、戦いだから言うとは思うんですけど、家庭を持ってても代表として頑張ってる選手だし、そんな中でも大人の強さというか、代表の強さというか、蓮實選手の人間力の高さを非常に感じた試合になりましたね。とても強い選手でした。
(スタイル的にやりづらさはあった?)距離を詰めて一発狙ってくる選手が、朝久は苦手なんじゃないかと思うかもしれないですけど、近い距離だからこそ僕の攻撃は見えない攻撃になるし、一発一発は強い選手でしたけど、やりづらさとかは特になかったですね。
(攻撃の種類だけでなく力強さが加わっていたが)今までも全力でやっていたつもりだったんですけど、前回の弘輝選手との戦いで、ちょっと悪い言葉になるんですけど、殺す覚悟と殺される覚悟、それぐらいの気持ちを持ってやらないと、ただ『勝てればいいな』って気持ちで勝てるレベルの選手じゃなくなってきたと思います。言葉は汚いですけどそれぐらいの気持ちで挑むようにして、攻撃力とか殺傷力が増したと思います。
(今日のメインでは同階級でタイトルマッチもあるが)林チャンピオンは僕が60kgでやってた時から人間としても好きだし、ファイターとしても好きな選手で、ゴンナパー選手も見て分かる通り上の階級の選手にも勝ってる選手で、どちらも強い選手なんで、どっちとしたいとかそういうのはないんですけど、やっぱりこの階級でやってる以上は一番を目指してやってるし、この階級のチャンピオンを倒して。僕は本気で、ヘビー級のチャンピオンも全員倒すつもりでやってるんで、まずはこの階級のチャンピオンをしっかりやっつけようと思ってます。
(ファンにメッセージを)たくさん応援していただき、ありがとうございます。今年、K-1の4大会で3試合勝って1回はタロー君で皆勤賞だし、今年は『K-1 AWARDS』全部の賞を狙えると思うので、皆さん投票よろしくお願いします。これからも勝ち続けて、全階級を統一してのチャンピオンになりたいと思っています。押忍!」
■試合後の蓮實光コメント
「(試合の感想は)普通に負けたんで、強かったです。(相手の印象は)相手も相手で自分のパンチを警戒してたなというのは試合をやっててすごく思ったんですけど、自分は蹴らない選手だっていうのはわかってると思ってて。頭を下に下げて振ってくるような感じだったんですけど、そこで自分も思ったよりジャブが当たったので、どうしても当たれば倒れるという自信があったので、右に対しては力んでしまって空振ってしまって、結果、相手のペースに飲まれて倒れてしまったという感じです。
(相手の攻撃で想定外の部分はあった?)自分、今回倒れたのはサウスポーの三日月蹴りなんですよ。正直、2R後半の残り20秒ぐらいの時に効いちゃって、何とか2Rは耐えたんですけど、3RはKO決着は絶対に当たれば倒せるという自信を持っていったんですけど、2Rのヤツが効いてまして、3Rも同じような形で三日月をもらって倒れてしまったという感じです。(自分のパンチには手応えを感じた?)ジャブは思ったより当たったんで。右が力んでしまったのが今回の反省点として……そうですね、当てられなかったです。
(ファンにメッセージを)ずっと朝久選手はみんなやりたくないだろうと言われてたところを組んでいただいて、今回すごく勉強になって。逆に今後、生まれ変わった蓮實光に注目していただければと思います」
1R、芦澤は右ストレートを当て、その後もジャブを伸ばしていく。島野も踏み込んでの左フック、右ストレートと当て返す。両者相手のパンチを警戒して距離を取る。島野はローを当て、そこからストレートで出るが、芦澤はそこにカウンターを合わせ、さらにジャブを連続で島野に当てる。
2R、芦澤が右ストレートを当てるが、島野は止まらず直後に左フック。芦澤はジャブ・ジャブ・ストレートとヒットを増やしていく。芦澤は腕を下げてノーガードとなり、島野を誘った後で右ストレートで打ち抜きダウンを奪う。
島野は立ち上がって前に出るが、芦澤は再び右ストレートで打ち抜きダウンを追加する。後のない島野だが、左フックを当ててダウンを奪い返す。両者打ち合いとなり、芦澤は左ミドルから左フックと右ストレート。だが島野は倒れない。逆に右クロス、左フックと芦澤に当てて行く。しかし芦澤は島野をコーナーに詰めて右ストレート、ヒザとラッシュしレフェリーがここで試合をストップした。
芦澤竜誠のマイク
「みなさん、ありがとうございます。ほんと来てくれてる人や応援してくれる人にずーっと恩返しできなくて、やっと恩返しできました。こんなもんじゃないんで、まだまだ強くなれるんで、もっともっと俺はできるんで。このあと紀左衛門くんと木村ミノルくんが出るんで応援お願いします。今日のK-1は芦澤竜誠でした」
■試合後の芦澤竜誠コメント
「(試合の感想は)まあ、思ったとおりで。久保選手やみんなが2RKOと言ったとおりになったなって。やってきたことは間違ってなかったなと思ってます。やっぱ、俺は俺を信じてるんで。自分を信じた結果です。(相手の印象は?)島野選手だったから、ああいう試合になったと思ってるんで。ホント、島野選手には感謝しかないですね。
あと、島野選手も気持ち強かったですけど、今回の相手は相手じゃないと思ってたんで、自分だと思ってたんで。ダウン取られて、逆転負けしそうになりましたけど、あのときに思ったんですよ。『これで俺、行かなかったら、前に出なかったら俺はいままでやってきたこと、全部無駄になる。ふざけんじゃねえ』と思って、気持ちで前に出たんです。
それが結果につながったんで。だから俺、言ってたじゃないですか、前から。『相手じゃないんですよ、自分なんですよ、俺の敵は』って。だから、今回できすぎたんで、これでまた俺は天狗になると思いきや、もっともっと練習するんで。もっと上、目指すんで。まあ、注目してくださいって言っても、注目するっすよね。
(新しい環境で出したかったことは出せた?)全部セコンドの指示も聞けたし、やってきたことが出せたと思います。やっぱり前までは、やってなかったことを試合で出そうと思ってたんで。それだとやっぱ、うまくいかないんですけど。ただ、やってきたことを出しただけなんで。最後はやっぱり、俺は勝つことが今回の重要な目標だったんでよかったと思います。満足してます。
(今回はひさしぶりの試合だったが、この先は?)まあ、1月は出ないですけど。1月は絶対にオファー来るんですけど、1月は出なくて。俺、そんなアセッてないんで。まだまだ俺、できてないディフェンスとか攻撃とか、言われたことができてないこと自分でわかってるんで。でも、あとちょっとでできるなっていうのもわかってます。それができるようになったらもっともっと強くなるし、自分が強くなることを考えて日々練習してます。
(ファンにメッセージを)俺のことを応援してくれてる人たちに愛を届けれたと思うんで。また、今後もね、俺は絶対、愛を届け続けるんで。みんなまた応援してください。みんなのおかげで今日は勝てたと思ってるんで。ありがとうございました」
■試合後の島野浩太朗のコメント
「(試合の感想は)今日、自分の調子が100%仕上がっていて、ホントに絶好調で、これで臨んで結果が出たら何も言い訳できないぞっていう状態で臨んで。すごく悔しいですけど、完敗したなって思ってます。(相手の印象は)実力ももちろんなんですけど、この試合に対して、ホントに死に物狂いで準備してきたんだろうなというのが、リングで拳を合わせてすごく感じ取れました。
(以前の芦澤選手の戦いとは全く違った?)自分が戦ったんで、試合を見てみないと何とも言えないですけど、気持ちももちろんなんですけど『これを落としたら』っていう覚悟をすごく感じましたね。遊びじゃない、本気なんだというのを感じました。(ファンにメッセージを)今日は自分なりに100%の果たし合いに臨みました。結果、完敗です。ですが、それこそ100%の熱で応援してくださった方、お力添えしてくださった方が間違いなくいると思いますので、その方々に心より感謝したいです。本日はありがとうございました」
1R、村越は自ら下がって距離をあけ、前蹴り・横蹴りを飛ばす。山本はこれに阻まれながらも右ボディストレートを決め、顔へのパンチを振るっていくが村越は当てさせない。左ミドル、左ストレートで遠ざけんとする村越。山本が踏み込んだところへ村越は左フックを当てダウンを奪う。
2R、村越はやはり山本を誘い込むように下がり、左ミドル、左ストレートで迎撃する。山本もプレッシャーを掛け、右ミドルから入っていかんとする。だが、距離が詰まると村越はプッシングで押し返す。
3Rも村越はロープ際に立ち攻防を展開。ミドルを放ち、プッシング、左ストレートと放つ。山本は武骨に前へ出て、ボディ打ち、ストレートと村越を削り、村越も口が開いてくる。判定は30-27、30-27、30-26の3-0で村越。連敗を脱する勝利を得た。
■試合後の村越優汰のコメント
「(試合の感想は)まあ、いろいろ言いたいことはありますけど、とりあえず勝てて本当によかったです。(相手の印象は)すごい前に出てきてプレッシャーすごくて、めちゃめちゃタフな相手でした。(ダウン判定の時にどう思っていた?)感触があったので、タイミング的にもダウンかなとは思ったんですけど、映像とか見ないと分かんないかなとは思ったんですけど。
(勝てた要因は?)一番の要因は、連敗しててもう負けられないというところです。(連敗を脱出した今の気持ちは)こういう時に『ホッとした』って言うんだなって思いました。(ファンにメッセージを)とりあえず連敗を脱出ってことでホッとしてるんですけど、ここでホッとせず、次も、その次もしっかり勝てるように、もう負けたくないんで、さらに強くなろうと思います。ありがとうございました」
■試合後の山本直樹のコメント
「(試合の感想は)こんな大きい舞台で本戦でやらせてもらって、たくさんの応援の方のおかげでここまで来れたし、結果を残して少しでも恩返しできればなと思ったんですけど、負けてしまって今は悔しいです。(相手の印象は)トップ選手だけあって攻撃もうまいし、でも勝てないなとは思わなかったですね。もうちょいいつも通りの練習ができれば勝てた相手だと思いますけど、結果負けてしまったので、とてもうまい選手でした。
(練習というのは?)出稽古とか行かせてもらって、久保優太選手、卜部功也選手、サウスポーのトップクラスの選手にいろんなアドバイスをいただいて。それが出せなかったのもあるし、練習してたことが試合で出せなかったことができなかった……やらせてくれなかったんですかね、できなかったです。(ペースを掴ませてもらえない戦い方だった?)結果がそうなので、そうですね。
(ファンにメッセージを)会場にもたくさん応援に来てくれたし、これなくてもABEMA TV、GAORA、たくさんの応援してくれてる方のおかげで、こういう舞台で戦うことができたんですけど、結果が残せなくてとても悔しいです。これからまた一からやっていけるよう頑張るので、これからも応援してもらえたらうれしいです。ありがとうございました」
1R、両者まずはジャブとローでお互いの出方を探り合う。そこから弘嵩が左フック、右ストレートと攻撃を当て始める。才賀はたびたびバッティング、ローブローと浴びてしまう。そのなかで弘嵩のローブローにレフェリーか注意を与える。再開後、弘嵩は左フック、左ミドル、ジャブと先手で攻める。
2R、弘嵩のヒザ蹴りが再びローブローとなってしまい、苦悶の表情の才賀にインターバルが与えられる。才賀にはドクターチェックが実施される。試合再開が待たれるが、ゴングが打ち鳴らされ、レフェリーから才賀が続行不可能、度重なる金的攻撃があったので反則とみなし、弘嵩の反則負け、才賀の反則勝ちという裁定が下された。
■試合後の才賀紀左衛門のコメント
「(試合の感想は)う~ん、複雑ですね、まだ自分の中で……1R、動いて、ひさしぶりにリングで試合して『さあ、ここから』という感じやったんですけど。でもまあ、次、1Rの動き見てくれたら分かると思うんですけど、次の試合に期待してくれって感じです。
(相手の印象は?)ちょっと今は答えたくないですね。(こういう結果になったが、K-1で戦う手応えは自分の動きに感じた?)そうですね。ひさしぶりにリングでどういう感じなんかなと思ってやったんですけど、自分の中ではまあいけるなっていうのはありましたね。次、しっかり戦っていこうと思います。気持ち、切り替えます。(ひさびさのK-1の感触は?)もっと試合したかったですね。
(相手の体重オーバーで心の乱れはあった?)いや、べつに心の乱れは全然なかったです。2kgオーバーしてても、自分はちょっとマイナスやったんで、水分取って。自分の中で新しいスタイルでやっていって、負ける要素は自分の中でなかったんで、そこは気にしてなかったです。(試合勘は?)自分の中で次にしっかりつなげていけるっていうか、やってて特にそんなに違和感はなくできたかなと。100点じゃないですけど、全然まだまだですけど、まあまあ次の自分には期待したいってことですね。
(次の試合は早くやりたい?)そうですね、今はもう次のことしか考えてないです。(来年1月のビッグマッチに出たい?)そうです。いまもちょっと下腹部が痛いんで、病院に行って、検査の内容次第ですが、僕はすぐにでも試合がしたいです。(ファンにメッセージを)今回、自分の中で不本意な結果に終わってしまったんですけど。1Rの動きもそうですし、次の試合、しっかり楽しみにしていてください、よろしくお願いします。ありがとうございます」
1R、アビラルは長身からのジャブ、インローと放つが、木村は右ストレート、左フックと強打を振るう。木村の連打にアビラルはひるまず、右ストレートを打ち込んでダウンを先取する。再開後、アビラルはパンチとヒザでさらにダウンを迫るが、木村がヒザに左フックをカウンターで合わせてダウンを獲り返す。再開後、アビラルの左眉周辺から出血が見られ、ドクターチェックが実施される。
チェック後、アビラルはガードしながら前に行くが、木村は左フック・ワンツーと強振。アビラルは首相撲のように木村に組みつく。アビラルはバックブローを放つがかわされ、木村はそこに左右フックを入れてダウンを追加する。立ち上がったアビラルに木村は右ストレート、左フックを打ち込むが、アビラルは倒れない。前に出るアビラル。木村の左フックと右ストレートもガードで弾く。
2R、木村はアビラルの左フックに右ストレートをカウンターで狙う。倒れないアビラルだがやや体がフラつく。木村のストレートをブロックし手を広げたポーズで挑発するアビラル。出血をレフェリーがタオルで拭き再開となる。再開後、右フックを当てる木村だがアビラルは倒れず、逆に右ストレートを当てる。さらに長身をアビラルは長身を利して前に出るが傷口が開いてしまい、ドクターのチェックが行われる。なんとか試合再開となり、前に出るアビラルだが手が出ない。逆に木村はボディから顔面に左フックを走らせる。ここでアビラルの傷と出血にドクターチェックが行われ、ここでドクターストップとなった。
木村“フィリップ”ミノルのマイク
「みなさん、僕の試合楽しかったですか? チャンピオン1発目、もっと派手に一撃KOで仕留めたかったんですけど、相手もタフなのもあってもつれた試合になってしまいました。でも僕自身は楽しくてみなさんの前で試合ができて幸せでした。K'FESTAしっかり僕も準備はしておくので、もし出ることになったら会場に来てください。あと盛り上がってるメイウェザー選手、一番日本でパンチがあるのは僕だと思うので、みんな見たくないですか? もし組まれたら見に来てください」
■試合後の木村“フィリップ”ミノルのコメント
「(試合の感想は)まず対戦相手のおかげで、すごい熱い試合ができたというか、熱い試合になってしまったんですけど。完全に圧勝してチャンピオンとの格の差を見せつけようと思ったんですけど、いい勝負になってしまって。見せたかった内容とは違うんですけど、まあでも自分自身、たいへんな試合を乗り越えたんで、そこはいまホッとしてます。(相手の印象は?)いま、やったあとに思うのはアビラル選手は今後を担う、すごい若手の逸材、ホープだと思います。今後も格闘技界を背負っていく存在だと思います。そんな選手と戦えたことを誇りに思うし、これからもがんばってほしいし、僕自身も刺激を受けたので。この試合できてよかったなって、あらためて誇りに思います。
(一番やりづらかった部分は?)攻撃力も高くて、身長のぶん、パワーもあったり、長身なので当てづらかったり、そういうのはいろんなところで思ったりしてました。身長の高さとか体格のアドバンテージを活かすのがうまいなっていう。あと、打たれ強いなっていう。(グラつかせていた攻撃もあったが、手応えは?)最初の何発かでグラついてたのはわかったんですけど、それで2Rまであの状態で倒れなかったので。『コイツは倒れないヤツなんだな』って、途中から思いました。
(試合後にメイウェザー戦に言及したのはどういった思いで?)どういった思い? あなたが格闘技をやっていて、メイウェザーが日本に来て、日本人の相手を探してて、自分がK-1で10連続KOしてたら、そりゃ名乗り出るでしょうっていうあたりまえのことです。(自分だったらパンチを効かせられる?)わからないです。メイウェザーは世界で一番の選手なんで。それは自分が何ができるかわからないですけど、当たったら当たったで最高のものを残すだけですね。(K-1関係者には話した?)何も言ってないけど大丈夫だと思います。応援してくれると思います、ファミリーなんで。
(ダウンを取られたときにどんな心境だった?)ダウンした瞬間は一瞬のことで何も覚えてないです。倒れたあとに相手に見下ろされてるところで、意識が戻ったので。ダウンした瞬間は何も覚えてないですね。(自分が攻めてるときは早く倒れろという気持ちだった?)『どこが効くんだろう?』と思って打つんですけど、けっこう最初から効いてる素振りは見せてたんですけど、倒れるまでいかなかったなと思いました。
(今回の試合の手応えと、見つかった課題は?)手応えはこういう難しい試合に勝つと、何かしら成長できると思うので。反省点に関しては、ああいう手強い相手でも、スカッと勝つところを見せないと、あまり僕がやりたいことは成し遂げられないかなと思うので。そこですかね。ああいう相手もしっかり仕留めるっていうのを、これからやっていかないと僕の立場はいけないと思うので。
(ファンにメッセージを)応援ありがとうございます。とりあえず生き残ったので、またしっかりと結果を残して、みんなを楽しませるようにがんばります。応援よろしくお願いします、ありがとうございます」
■試合後のアビラル・ヒマラヤン・チーターのコメント
「(試合の感想は)皆さんお待たせしました。僕、これから日本語でしゃべります。一応、4カ国語しゃべれるんで。英語、日本語、インド語、ネパール語。これから日本語でしゃべります。試合は、負けちゃったですね。もっとやりたかったけど、一応TKO負けなんで、またチャンスあればやりたいです。
(相手の印象は)今までやった相手の中で一番パンチ重かった相手でした。(傷はいつどういう状況で?)僕がダウンを取って、メチャ効いてるかなと思って倒そうとしていった時、自分がパンチを出したら相手のカウンターが当たって切れたのをちゃんと覚えてます。ストレートみたいのが当たってたんで。(ダウンも取って手応えはあった?)僕も、みんな知ってると思うんですけど、HEATで6連勝6KOしてるんで、自分のパンチに自信があります。自分のパンチはパワーがあると思います。木村選手とはチャンスあればぜひやりたいです。
(ファンにメッセージを)今日、応援ありがとうございました。名古屋からたくさん応援に来てくれて本当にありがとうございます。これからもHEATの代表として、K-1ファイターと言えるようにいい試合を見せて、HEATのチャンピオンも普通じゃないというところを見せたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました」
1R、林はゴンナパーの蹴りを警戒して左に回る。そこからボディストレート、左フックとゴンナパーに見舞う。ゴンナパーは左の蹴りをミドル、ローと蹴り分ける。右ストレートを当てる林だが、ゴンナパーがすぐ左ストレートを返す。林はジャブと前蹴りを当て前に行く。
2R、前に来たゴンナパーのローに林は右ストレートをカウンターで合わせる。さらに林は右ボディストレート。そこから前に出て圧力を掛け、アッパーを振るって当てる。さらに接近戦からボディフックでゴンナパーを襲う。徐々に押す林だが、ゴンナパーの左インローに脚を払われる。
3R、接近戦に持ち込みたい林だが、ゴンナパーは距離を作り左ミドルを当てていく。林は間合いを詰めると右アッパー、左ボディフック。ゴンナパーの左ミドルを浴びても林は下がらない。逆に打ち合いに持ち込むが、ゴンナパーはここで左インローで林にバランスを崩させ左ハイキック。終了間際はパンチの林にゴンナパーがヒザとミドルで返し、最後まで打ち合いとなる。判定は29-29、30-29、30-28の2-0でゴンナパー。K-1参戦から追い続けたK-1王座を遂にものにした。
ゴンナパー・ウィラサクレックのマイク
「今日、私はやっとチャンピオンになることができた。応援してくださった日本のみなさま、ジムのみなさん、特に会長には支えて頂き感謝しています。そしてK-1の関係者のみなさんにも感謝致します。こうしてタイにベルトを持って帰ることができた。天国の父の供養にもなった。本当にありがとうございました」
■試合後のゴンナパー・ウィラサクレックのコメント
「(試合の感想は)ずっと夢だったK-1のチャンピオンになることができて、本当にうれしく思っている。(相手の印象は)今日の林選手はとても強くて、スピードもとても速くて、3年前に比べて強くなっているなと思った。(タイのお父さんにどんな報告を?)こうして自分の夢を達成できましたと報告したい。今日の試合も天国から見てくれていたと思う。(相手の戦いは想定内だった?)何度もビデオで見て研究していて、想定内だったが、パンチはとても強かった。自分はそれに蹴りで対抗する作戦でしたが、うまくできたと思う。(判定はどうなると思っていた?)自分の中では3Rで勝ったと思ったし、審判の方もそれは分かってもらえると思った。(今後どのようなチャンピオンに?)チャンピオンとしての仕事を果たしていきたいし、一番長く王座にいられるようにしたい。
(秘策があると話していたが?)今日はそれができていたつもりだ。パンチを防御して自分もパンチで対抗していこうと思っていて、それはできていたと思う。(ファンにメッセージを)今日は日本の皆さん、タイの皆さん含め、応援ありがとうございました。今日、自分は自分の目標を達成することができた。先ほども言った通り、できるだけ長い間チャンピオンでいたいと思うし、今までのチャンピオンの中で一番長くチャンピオンでいたいと思っている。チャンピオンとしての自分にも注目していてください」
■試合後の林健太のコメント
「(試合の感想は)3月に負けて、今回応援してくれる人たちを絶対喜ばせたいと思って、絶対期待に応えたいと思って挑んだんですが、結局また応えられずで、申し訳なさしかないですね。(相手の印象は)パンチも蹴りも強かったです。(一番気をつけていたことは?)半分ぐらいしかできなかったですね。途中でゴンナパー選手のパンチが固くて、目が折れたかなと思って、ずっと二重に見えて距離感が掴めなかったんですよ。(前回と比べると?)前回やった時も、朝久戦もそうですけど、自分が熱くなりすぎて前に出てカウンターもらうっていうパターンやったんで、とにかく落ち着いて戦うっていうのが一番でした。で、落ち着いて戦えたかなとは思うんですけど、練習してきたことが全部出せたかって言ったら、半分しか出せてないって印象ですね。(ファンにメッセージを)今回は絶対に期待に応えたかったんですけど、応えられなくて申し訳ないです。結局、応えられなかったし、チャンピオンじゃなくなって元チャンピオンになってもうたけど、もっともっと頑張るんで、変わらず応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
「K-1 WORLD GP」12.13両国 公式YouTubeチャンネルで全試合を配信中!
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