2021.01.16

 都内・LARA TOKYO江古田にて、1月23日(土)後楽園ホール「Krush.121」の[Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・山際和希と対戦する挑戦者・加藤虎於奈が公開練習を行った。

 今大会で山際が持つKrushウェルター級王座に挑む加藤は、本来ならば8.29「Krush.116」で行なわれた同王座の決定トーナメントに出場予定だった。しかし、怪我のために欠場。11.27「Krush.119」の松岡力戦で復帰し、この試合に勝利を収めたことで、満を持して山際の持つKrushウェルター級王座に挑戦することになった。

 公開練習では2分1Rのミット打ちを披露した加藤は「体調も減量も全部うまくいってる」とコンディション調整は順調に進んでいる様子。試合まで残り一週間で「今の時点では気持ちがまだ乗ってないので、試合当日までにしっかり乗るようにして、勝ちたいと思います」と、ここからは試合に向けてモチベーションを徐々に高めていく段階だ。

 前回の松岡戦では「初めて強くなった実感があった」と実力向上の手応えもつかめた。「『ここで行かなきゃダメ』とか『ここで行っちゃダメ』とか線引きができるようになったこととか、あとはボクシング技術も上がってて、本当に今回の試合はどの局面で戦っても、負ける要素がないかなって思ってますね」と、日々の練習の中で自信を深めている。

 当初の予定では、23日に虎於奈がKrushのタイトルマッチ、翌日の「K'FESTA.4」で兄のレオナ・ペタスが武尊の持つK-1スーパー・フェザー級王座への挑戦が決まっており、兄弟で連日タイトルマッチに挑むというシチュエーションだった。「K'FESTA.4」が延期となり、レオナの試合は流れてしまったものの、大一番を控えた兄と練習を共にすることにより、刺激も受けてきた。

「兄ちゃんは毎日毎日必死にやってたんで、その姿を見て『俺もやらないと』って刺激を受けました。前回の試合が終わって休む暇もなく、すぐ練習を再開して、体重も気にし始めたんで、調子はいいですね」と、絶好調の背景には兄の影響もあるようだ。

 王者の山際については、「バランスが凄くいい選手」と評した加藤。しかし「最近は体力が落ちてきているのかなと思います。だから体力勝負になっても負けないし、パワー勝負でも負けないし、蹴り合いでも負けないと思う」と、その攻略には自信を見せる。そもそも、山際が王座決定トーナメントに出場したのは加藤の怪我による欠場を受けての代打出場だった。決勝戦でも相手の近藤魁成の負傷もあっての勝利と、ラッキーな部分が重なっての王座戴冠という事実は否めない。

 これに関して加藤は「俺は運も実力の内に入ると思うんで、実力がなかったら運もないと思ってる」と気にすることなく、逆に「どっちの運が強いのかの勝負だと思っていますね。あそこで全部の運を持っていったのは山際選手なんで、今回は俺が全部運を使い切って、しっかりベルトを獲れたらなと思います」と、強運の王者に対し、運でも真っ向から勝負を挑む。

 昨年は最愛の母を亡くすという不幸もあったが、相変わらず家族への思いも強い。「お父さんにしっかりベルトを見せられたらなと思っています」と加藤。家族や友人など、応援してくれる人たちに、「もう悲しい姿は見せたくない。俺は笑っていたいんで、ずっと勝ち続けるだけです」と勝利を誓う。

 また加藤がチャンピオンになれば、Krushスーパー・フェザー級王者のレオナと共に初めて兄弟でKrush王座を同時期に戴冠することになる。

「そうなったらもちろん凄くうれしいんですけど、その前に自分の試合にしっかり勝たないといけない。チャンピオンになったことを考えると、足元をすくわれると思います。今は毎日不安と戦っていて、その不安を試合の日までに絶対に勝てるという気持ちに持っていきたい」と今は山際戦にすべてを注ぐ。

 そのうえで「K-1のウェルター級はチャンピオンがいないんで、王座決定トーナメントをやってもらったらいいなと思っています。そうしたらKrushのチャンピオンは選ばれると思うので、ここはしっかり勝ちたいなと思ってます」と、Krushのベルトを獲ったその先も見据えている加藤。「ベルト使って、自粛が明けたら女の子と遊びたいなと思ってます」と茶目っ気を見せながらも、本気モードで新年一発目のタイトルマッチに挑む。

 

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