Krush
2017.12.12
#MOVIE

立ち上がった佐野に鈴木はヒザ、跳び蹴りとさらに攻勢。鈴木はボディ打ちも織り交ぜる。佐野はジャブ・左フックを伸ばすが鈴木の勢いは落ちない。ローを繰り出し鈴木を止めんとする佐野。
2R、鈴木は左フック、右ストレート、ヒザとやはり佐野に攻勢。しかし佐野も右ロー、左インローと脚を効かせていく。鈴木はパンチに合わせてローを出されるためカットができず佐野の蹴りをもらってしまう。脚のダメージでややパンチに体重が乗らなくなっている鈴木。さらに佐野は鈴木の左手の上から右クロスをかぶせて効かせ、ここから連打で鈴木に迫って2Rを終える。
3R、ローを効かされている鈴木だが、自身もローと左右ストレートで佐野に応戦。対する佐野は顔に紅潮が見られるが、右クロス、右ロー、右アッパーと鈴木を追っていく。この被弾で鈴木は鼻血が吹き出す。ジリジリと前に出て佐野が鈴木を下がらせていく。右ストレート、右ローで佐野が最後まで鈴木を攻めて試合終了となる。判定はジャッジ3名とも28-28のドローとなった。
2R、ジャブと右ミドルで川口は先手で攻める。橋本が下がるとさらに追ってボディフック、ボディへのヒザ、ワンツーの連打と攻撃をまとめる。橋本もボディフックを返すが、川口も同じようにボディフックを打ち込み、橋本を下がらせる。先手で攻める川口。橋本はローを打ち込み、カウンターのストレート・フックを打ち込むが、川口は止まらない。橋本は2R最後も顔への跳びヒザ、右ストレートと反撃して終える。
3R、川口はやはりジャブとストレート、左ボディフックと橋本に迫る。橋本はこれを手でさばいてクリーンヒットさせず、ボディへのヒザ、ストレートを打ち込み動きを止める。それでも川口は前へ出るが、橋本はジャブを合わせ、右ストレートのカウンターを打ち込む。だが、それでも川口は遮二無二パンチとローで出る。しかし橋本はやはりフワリと跳んでの跳びヒザを見せ3Rを終える。判定は29-29、29-28、29-28の2-0で川口。攻めて出る姿勢で勝利を掴んだ。
2R、水町は細かなパンチからローとミドルを繋いで前に出んとするが、東本は水町を中心にその周囲を回ってやはり距離を詰めさせない。ここで水町の蹴りがローブローとなってしまい、東本に回復の時間が与えられる。再開すると水町はガードを固めて前進を強める。しかし東本はやはり距離を開け、離れた位置から左スイングフックを振るうが当たらない。
3R、距離を取る東本に水町は右ストレートを伸ばしてヒット。水町はそこから右インロー、右ミドルと攻撃を当てる。しかし東本も左ミドルで反撃。なかなか均衡が崩れない。水町が前蹴り、ヒザと前に出れば、東本も左ストレートを振るって反撃。水町は判定を意識したか、左右のフックに力を込めて終了のゴングを迎える。判定は30-29、29-29、29-28の2-0で水町。接戦を制し、51戦目を勝利で飾った。
■水町浩選手のコメント
「(試合を振り返って?)左ストレートが凄く伸びるので距離がちょっと遠くなったなって。(対戦相手の印象は?)なんか試合前に映像で見たことがあるんですけど、心がまっすぐな選手っていうか、素直な感じに見えました。攻撃にも嘘がないっていうか、そんな選手でした。(今後の目標は?)自分は一戦一戦必死にやっているんで、この試合に懸けてやってたんで、今は次のことはわからないですけど、K-1が目標で格闘技始めたんで、そこはブレたくないなっていうのがあります」
2R、大沢は近い距離から青津の顔にヒザを突き上げる。ボディ打ちを見せる青津だが、大沢は次第にその動きが見えてきたかのようで、引き続き的確なブロックでパンチを防ぎ、その合間にジャブ・フック・ボディフックでとらえていく。いつものアウトボクシングではなく、ブロックからの打ち返しで展開する大沢。
3R、大沢はガードを緩めることなく、圧力を増して左右のフックを青津の顔とボディに振るう。青津も同じようにガードからボディフックを放って応戦。大沢は不意に顔へのヒザを放ち、右クロス、左右フックでも切り込む。大沢はフックからミドルを繋ぎ、青津をやや手数で上回って試合を終える。判定は29-28、29-28、30-29の3-0で大沢。先輩である青津を下して勝利した。
■大沢文也選手のコメント
「(試合を振り返って?)めっちゃしょっぱい試合しちゃってすみません。めっちゃしょっぱい試合しちゃった。相手が相手だったんで、どうしても勝ちたかったですけど。(対戦相手の印象は?)プレスが強かったです、プレスが。(今後の目標は?)60kgです。63kgでも、どっちでもいいですよ。60kgも63kgでもどっちでも試合します。やっぱり63kgのほうが楽ッスよね。減量がね。ただ、正直63kgだったら日本でも強いと思うんですけど、世界では通用しないと思うんで。まあ、60のほうが人も多いし、層も厚いし、その階級で闘っていきたいです。63kgでも試合します(笑)」
1R、原田はサウスポーに構えてフットワークでリングを回る。そしてローを入れていくが、レオナはこれに対し右ミドル、三日月蹴りを打ち込む。そこから右ストレート、左フックを繋ぐが、原田もそのタイミングで右フックを振るって狙う。原田はステップインするとジャンプしながらパンチを見舞うが、レオナはこれを右ストレートで迎撃。
「みなさん、こんばんは。まず弟、強いっしょ。僕、強いっしょ。もう僕以外、チャンピオンいないと思うので、郷州選手やりましょう。もう1回挑戦させてください。応援よろしくお願いします」
■レオナ・ペタス選手のコメント
「(KOした気持ちは?)5月28日、あの時、安保選手に負けてしまって、そこから僕の中でずっとずっときついことがあって、格闘技どうなの?って思ったんですけど、KO勝ちできてよかったです。(弟の虎於奈選手も勝利したが?)弟はまだ始めたばっかりで全然体力とかないですけど、弟のいい道を作れるように兄としてチャンピオンになって、弟も行きやすいように道を作っていきたいなと思います。(タイトルへの気持ちは?)相手はチャンピオンしかいないと思っているんで、やっと僕がチャンピオンに相応しくなったのかなって、半年間休んで思いました」
2R、堀尾は今度は右ハイを繰り出し、その後でボディへのバックキックと技の多彩さを見せる。さらにバックブローも放つが、これは登坂がガード。堀尾はさらに跳び前蹴り、スーパーマンパンチ、ハイと何が来るか予測が難しく、登坂は前に出る勢いが落ちる。それでも中間距離からストレート・フック・アッパーとパンチを回転させるが、堀尾はミドル・サイドキックと変幻自在な蹴りが止まらない。
3R、堀尾はジャンプしての2段蹴り、カカト落とし、右ロー、右ストレート、左ミドルと登坂のパンチを空転させながら蹴りをまとめる。間合いを詰めてパンチを集めようとする登坂だが、堀尾は中・近距離ではガードを固め、ジャブ・ロー・跳びヒザと予測不能な攻撃で登坂からヒットを奪う。フックを当てる登坂だが、堀尾もすぐにハイキックを当てて反撃する。判定は30-29、30-28、30-28の3-0で堀尾。3度目の対戦も堀尾が勝利し、登坂に対し3連勝とした。
■堀尾竜司選手のコメント
「(試合を振り返って?)とりあえずここまで内容も結果も自分が納得いく試合ができていなかったので勝ててホッとしています。登坂選手はやっぱりパンチが凄い巧くて、パンチの距離に入ったら危ないなと思ったんですけど、最後パンチで応戦してポイントを取られることなくできたと思っているので、とりあえずはホッとしています。でも、やっぱり一撃必殺の技を当ててKO勝ちしたかったので、まだまだがんばらなきゃと思いました。(今後の目標は?)Krush-55kgのタイトルマッチ、この前、寺戸選手が防衛したんで、僕は寺戸選手と防衛戦をやって負けて、今チャンピオンが寺戸選手になったので、もう一回寺戸選手に挑んで、勝ってベルトを取り戻したいです」
2R、牧平は左の蹴りが止まらず、ミドル・ローと当ててダメージを与えるとともに平山の接近を阻む。前に来られなくなった平山に牧平はストレートを伸ばしてヒット。牧平は前蹴りを起点に、そこからローキック、ストレートを繋げる。牧平ペースで進んだ試合であったが、ここで平山はステップインしての左フックで牧平をとらえてダウンを奪取。立ち上がった牧平に平山は再度のダウンを迫るが、ここは牧平がしのいで終了のゴングとなる。
3R、ダウンのビハインドがある牧平は勢いを増してローで襲いダウンを奪うが、平山はローブローをアピール。カウントが進みゴングが鳴るが、審判団により協議が行われる。ビデオ判定の結果ダウンを奪った攻撃はローブローと判断され、ダウンは取り消し。試合が続行される。牧平はローブローの影響で平山のボディのダメージも見越しているか、左ローに加えボディへの前蹴り・ヒザも飛ばす。ロー狙いで距離の近くなる牧平に平山はアッパーを合わせるが、牧平は止まらない。前蹴り・三日月蹴り・左ロー・ハイキックと最後まで蹴りで攻めて終える。判定は28-28、28-28、28-28でドロー。延長戦で勝負を決することとなる。
延長R、牧平は距離を保って打ち合わず、前蹴り&左ロー。平山は牧平のローをカットし右ストレートを返してヒット。蹴りを出させまいと距離を詰めていく平山だが、ここで再び牧平の蹴りがローブローとなってしまい、平山は苦悶の表情でダウン。
インターバルで平山が体力を回復した後で再開となる。ダウンを狙い、左右のフック、右ストレートを回転させる平山だが、牧平はプッシングで押し戻して左ミドルと左ロー。ゴングが鳴ると牧平は手を挙げ勝利を得たかの様子を見せる。判定は3者10-9で牧平。挑戦を受ける塚越仁志がリングに入り、試合への意気込みを語る。
塚越のマイク
「素晴らしい試合内容でした。会見から全部見ていてベルトへの思いを感じました。ただ、67㎏の現チャンピオンとして言わせてもらいます。このベルト、そう簡単に取れると思うなよ。2月は僕がしっかり防衛するところ、牧平選手がマットに沈むところを見に来てください、以上」
牧平のマイク
「さすがチャンピオン、いいこと言います。Krush王座に返り咲かないと人生進めないと思うので、この2ヵ月後悔のないよう練習します。1月には自分の人生を作ってくれた山内さんが日本人無敗のピケオーに挑むので、ギリギリでしたけどこのバトンを繋げられて誇りに思います。山内さん、必ず2人でチャンピオンになりましょう」
■牧平圭太選手のコメント
「(試合を振り返って?)まあ、蹴りも徹底してちょっと効かせたけど、ツメが甘かったなっていう試合でした。(対戦相手の印象は?)自分がもらっちゃって、徹底出来なかった甘さが出た試合でしたけど、1月、自分の大先輩の山内さんがタイトルマッチなんで、何がなんでも気持ち切らさんと、技術なく気持ちで勝ち取った勝利だなと思います。(チャンピオンへの気持ちは?)本当に強いチャンピオンなんで、本当に覚悟して、後悔ない毎日を明日から歩んで、1ミリでも勝つ可能性があるように磨いていきます」
1R、両者まずはローを蹴り合う。そこから中村はアッパー・フックを繋いでグッと前に出るが、これは左右田が察知して素早く間合いを開ける。中村はローを打ち込んだ後でやはり左フック・右ストレートを繋いで追うが、左右田はこれを腕でのブロックで防ぎ当てさせない。
2R、上体を振ってジャブを伸ばす左右田に対し、中村はローを打ち込み、そこから右ストレート、右フックを振るって左右田を脅かす。左右田がステップインしたところで中村は左フック、右アッパー。左右田もしかし右ローを当て、そこからジャブと左フックで中村を脅かす。さらに左ボディフックを打ち込むと、しかし中村も右ストレートを返してくる。
3R、中村は圧力を増して前に出る。そして右ローを多くヒット。左右田は右フックから左アッパーを振るい打ち合いを仕掛けるが、中村も手を返す。左右田は左ボディフックからヒザ。これが効いたか中村はやや動きが止まって下がる。しかし左右のストレートを左右田に放つ。中村が先に右ストレートを当てるが、左右田はそのまま引かずに左フックを決めダウンを奪取。中村が立ち上がると左右田はショートパンチの連打からヒザ蹴りで迫り、ハイキックも繰り出し試合を終える。
判定は30-27、30-27、29-28の3-0で左右田。Krushの門番として復帰戦を勝利した。
「3つ言わせてください。1つ、中村選手ありがとうございました。そして、REBELSの山口代表、自分は交流戦のつもりでは戦ってないです。次、REBELSさんがどうするのか。僕はKrushは守ったつもりなので、また是非来てください。2つ、今年4月からKrushに上がってタイトルマッチは負けてしまい王者は僕じゃなく違う人ですが、間違いなく言えるのは-65㎏の今年の主役は俺だ。3つ………特にありません。最後は27日のK-1に出場の決まった山崎陽一選手が締めてくれるので、山崎選手に一言もらって終わりたいと思います。タイトルマッチのKANAちゃんを応援してあげてください」
「無茶ぶりで困ってますけど、自分は次のK-1を全力で勝つだけです。KANAちゃんがタイトルマッチなので応援よろしくお願いします」
■左右田泰臣選手のコメント
「(試合を振り返って?)まあ今回はタイトルマッチで負けての再起戦だったので、勝つことを第一に考えて。それで堅くなってしまった部分はあるんですけど、その中で勝てたのは凄い良かったのかなとは思いますね。(対戦相手の印象は?)僕は本当に闘う前から素晴らしい選手、選手としても人間としても素晴らしい選手というのはわかっていたので、特に印象が変わったとかはないです。(試合後に今後のKrushについて3つのことを述べていましたが?)まずはREBELS、こんなもんですかって。中村選手がどう思っているのか知らないですけど、交流戦のつもりでやったわけではないので。あとは今日REBELSの選手がKrushのリングに上がって負けたことについて、今後REBELS側がどう動いてくるのか、楽しみな部分はありますね。(今後の目標は?)僕は本当にKrush初参戦した時に言った起爆剤になるという言葉に変わりはないので、しっかり一つ目のREBELSについて、あと今年のKrushのリングの主役は俺だっていうのは変わらないので。これで来年どうなっていくか楽しみにしていてくださいっていうことです」
■中村広輝選手のコメント
「(試合を振り返って?)まあ左右田選手の強さを肌で感じた闘い。やっぱりずっとトップにいるなっていう感じでしたね。いい経験になりました。(初めてのKrushは?)前々から感じていたんですけど、客層が違うなって。リングに関してはどこでも一緒なので、闘う相手がいるだけなんで、それはあまり関係なかったんですけど、客層とか盛り上がり方が違うなっていうのはありました。(今後の展望は?)勝ったら言おうとは思ってたんですけど、勝ってないので今度言います(笑)。とりあえず次またチャンスがあるなら、その時はがんばります」
1R、前へ行くスタイルの松下に対し、しかしCOMACHIが先手で攻め右ミドル、右クロスと決める。COMACHIはそこから本来のスタイルである距離を取っての戦いに戻し、ジャブ、右ストレートをヒット。しかし松下も圧力を発揮しだしてフックとストレートを振るい、ヒザを繋いで前に出る。だが、COMACHIもその前進に合わせて右フック、顔面前蹴りと印象的に当てる。
2R、前に来る松下をCOMACHIはフットワークでかわし、右フックをヒット。しかし松下はブルドーザーのように前へ行く。だがCOMACHIも下がってさばくだけでなく、自身も前に出てこの圧力に対抗する。松下は右ストレートをヒット。COMACHIは松下の圧力を抑えるため組んで押さえてしまい、レフェリーからクリンチを注意される。徐々に圧力を効かしてきた松下はパンチから体をつけCOMACHIを押していく。
3R、COMACHIは後ろ回し蹴りを放って空振りするもその後で顔面前蹴りを連続でヒット。さらにハイキックも見舞っていく。松下はやはり圧力を発して左右のパンチで襲いかかるが、COMACHIはここでも顔面前蹴りを当てる。松下はしかし戦法を変えず、COMACHIを押して下がらせながら左右のショートフック、ストレートを浴びせる。COMACHIはこれに崩されながらもミドルで応戦。判定は30-28、29-29、29-28の2-0で松下。前に出て攻める姿勢と圧力で上回りベルトを獲得した。
松下のマイク
「はじめまして、松下えみです。COMACHI選手ありがとうございました。大きな舞台に立たせて頂いて関係者のみなさん、ありがとうございます。会場まで駆けつけてくれた、応援してくださったみなさん、ありがとうございます。是が非でもベルトを取って笑顔でみなさんと会場を後にしたいと思っていたので、不器用ですけど、もっといい勝ち方ができるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします。この後のメロニー選手とKANA選手の試合も勉強させて頂きながら応援させて頂きます」
■松下えみ選手のコメント
「(試合を振り返って?)いやあ、とにかくホッとしています。で、もう全ては勝つことだったんで、本当に今はホッとしているんですけど、また反省点もいろいろあって、動き悪かったなっていう中で最後はみんなの声援が本当にリングの上まで届いてがんばれたっていう感じだったので、終わってホッとしています。ありがとうございます。(対戦相手の印象は?)COMACHI選手がどうというより自分の動きがかなり悪かったので、そういうところを反省しながら。まあCOMACHI選手も凄いアグレッシブに来てたので、本当に勝ててホッとしています。(初代のベルトを実際に巻いてみて?)今はまだ実感が湧かなくて、夢の中にいるようなんですけど、また明日、明後日と日が経つにつれて、実感も湧いてくると思うので、王者としてしっかり君臨できるような闘いをしていきたいなと思っています」
■COMACHI選手のコメント
「(試合を振り返って?)試合まで凄く楽しみで自分がやってきたことをどれだけ出せるかなって思ってたんですけど、そんなに技も出せなくて、反省点ばかりです。(対戦相手の印象は?)以前も闘わせていただいて、の強い選手だなって昔から思っていて、今回闘ってみて、やっぱり気持ちの強い選手だなと思いました。(今後の目標は?)とりあえずもう一回、一からやり直して、また松下選手と闘えるように、今後闘っていく選手に勝って、上に上がっていきたいと思います」
1R、メロニーは先に前へ出るが、KANAは落ち着いた様子でバックスピンキックを見せる。速いフットワークでそこからジャブ、右フックを振るうKANA。ジャブを当てたKANAだが、メロニーも右ハイを当て返す。KANAはジャブでのけん制から右スイングフックを振るっていくが、これはメロニーが当てさせない。KANAは再びバックスピンキックを放ち、軽くではあるがボディをとらえる。フットワークの足を止めないKANA。そして鈍い音を立てて左ボディフックでとらえる。そしてメロニーにジャンプしての二段蹴りを見せる。
2R、フットワークに乗るKANAはそこからローキック。しかしメロニーもこれをすんなりとは当てさせない。KANAはしかし左ボディフック、右ボディフックとメロニーを削る。だが距離が開くとメロニーはハイキック、そしてローとKANAを襲う。右回りし始めるメロニー。
距離を取られるKANAだが、ならばとメロニーに右ローを当てていく。メロニーは離れた位置からジャブを顔・ボディと飛ばしてヒット。そしてKANAは左ボディフック、右ボディフックとメロニーを攻める。そして右フック、ジャブとメロニーに見舞って2Rを終える。
3R、KANAはガードを高くしてメロニーに向かう。しかしメロニーもジャブ・ストレートを伸ばしてヒットを上げる。KANAは右ローを当て、そこから左ボディフック、右ローと徐々に攻勢が目立ってくる。足が効いている様子のメロニーにKANAは右ハイキック。しかしこれはキャッチされ、転倒する。KANAはバックステップでメロニーのパンチとローを空振りさせ応戦。フットワークの死んでいないKANAはメロニーの周囲を回りながらジャブとロー。KANAはメロニーに下がらせられながらも左右フックを振るって試合を終える。
判定は30-29、30-27、29-28の3-0でKANA。涙の王座奪還を果たした。
KANAのマイク
「この前よりもいいジャブをもらってしまい全然目が見えなかったです。1月に負けてから日々の生活を見直すことができて、格闘家として生きていこうって決意ができました。メロニー選手には心の底から感謝しています。1月からも変わらず応援してくれたファンのみなさん、支えてくれたみなさん、本当にありがとうございます。チャンピオンベルトを取って絶対言おうと思っていたことがあって、まだK-1には女子の階級がないので、自分が3月のさいたまスーパーアリーナに出て、新しい女子の時代を作っていきたいので、3月のK-1、マッチメイクお願いします。2017年のKANAのストーリーは今日で終わりです。また明日から突き抜けていけるよう日々精進していきます」
■メロニー・ヘウヘス選手のコメント
「(試合を振り返って?)試合自体はとてもいい試合だったと思っています。自分自身も自分ができる限りのベスト尽くしたと感じています。僅差の試合だったと思うんですけど、KANA選手はチャンピオンを倒す、チャンピオンに向かうには気持ちが足りなかったんじゃないかなと感じています。というのは、前回私がベルトに挑戦した時はKANA選手から2回ダウンを取っています。チャレンジャーとしてくるんだったらもう少し出てくるべきじゃないか、と。(1勝1敗となったがリマッチは?)もちろん必ずリベンジというかチャレンジしたいと思います。実際我々は1勝1敗となりました。前回、私が勝って、今回KANA選手の挑戦を受けました。だから、KANA選手も挑戦を受けるべきだと思います。(効いた攻撃はありましたか?)KANA選手は強かったんですけど、効くほどではなかったです」
■KANA選手のコメント
「(試合を振り返って?)まず目がすげえ痛くて、前があんまり見えてないですけど、こんな形になっても勝てて、本当に良かったです。(試合中も右目は塞がっていた?)1ラウンド目にジャブの差し合いでもらって。自分のジャブも当たって、相手のジャブも当たったんで、全部の威力を受けたわけじゃないんですけど、痛くて、。1ラウンド目から視野が狭くなっていたんですけど、このままだったら前と同じだなと思って、本当に最後まで冷静だったのが今日勝てた勝因かなと思います。(ラウンド通じてボディが冴えていましたけど)メロニー選手、ガードが高いので。その下も長いのでボディとローで崩してっていう作戦じゃないですけど、そういうふうに組み立てられたらなあと思ってたんですけど、ボディとローが当たって少しペースは掴めたかなと思います。(終わった時に勝ちは確信した?)自分は延長あるかなと思って、集中切らさずに、3ラウンド終わってももう1ラウンドあると思って3ラウンドを終えました。(右目が見えなくなったのに冷静でいられた理由は?)右目が見えなくなって、1ラウンド目から凄いぼやけてきてたんですけど、左目で本当に相手しか見てなかったんで。今日のテーマは相手だけを見る。なんの感情も持たずに相手だけ見れば、自分の攻撃も当たると思ったので、本当に相手だけを見て、最後まで右目が見えなくても、左目だけで見て、最後まで冷静に闘えたことが勝因ですね。(K-1への発言をしてたが?)本当にベルトを獲って、K-1への発言を絶対したかったんで。それまではチャンピオンベルトを巻くまでは言えなかったんで。K-1が盛り上がっているけど、女子が盛り上がっていなかったら全然意味がないんで、今は女子のK-1という時代を作っていけるチャンスだと思うんで、その時代を自分が責任を持って作っていきたいですね」
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