2020.11.28

 11月28日(土)都内にて、昨日後楽園ホールで開催された「Krush.119」の一夜明け会見が行なわれた。

 7.21「Krush.115」から始まった第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント。準決勝で優を撃破した菅原美優は、チャン・リーを倒して勝ち進んできたMOEと決勝で激突。判定の末に勝利を収め、ついに王座を手に入れた。

 プロになって2年弱というキャリアでチャンピオンになった菅原は、本人も「伸びしろしかないです」と言うように成長段階の途上にある。今回のMOEとの決勝でも、「『この距離で当てられるんだ』という新しい発見があったりとか、成長できる試合になったかなと思いました」と語ったように、トーナメントを戦っていく中で、力をつけてきた。
 
 その菅原がチャンピオンになるまでに成長できた要因の一つとして、練習環境が整ったことも上げられるが、それも「自分で環境を変えてきた」という自負がある。「シルバーウルフに通い始めた頃は高校生だったんで。親の手も借りず、お家から遠いんで、定期代が月に2万とかかかるんですよ。それでも学校に行って練習して、終電までの3時間は毎日バイトして、ジム代と交通費を稼いで必死にやってきたんで、そういう部分では負けたくなかった」と、ハードな下積み生活を送ってきており、「いい環境に恵まれてる選手には負けたくない」と言っていたMOEに対して、「そういう浅はかな感じで見られたくはなかった」という気持ちがあったという。

 試合前は余裕がなくなり、「SNSも更新できないぐらい切羽詰まっていた」という状態だったらしいが、「自分との精神的な戦いに勝てたというか、持ちこたえられたのが勝因かなと思っていますね」と、下積みの中で精神力も強化されていたようだ。

「まだへなちょこチャンピオンなんで、今までチャンピオンになった人は圧倒的に強かったので、自分のスタイルは崩さず、このまま倒せる技を身につけて、カッコいい選手になりたいですね」と菅原。チャンピオンになっても謙虚な態度は崩さず、「もっともっと練習したらもっともっと強くなれると思う」と、今後も貪欲に強さを求めていく。

菅原美優
「昨日はたくさん応援ありがとうございました。とりあえず勝てて、試合が終わってホッとしています。(昨日の試合を振り返っての感想は?)自分が想像してた試合展開ではなかったなと思ってて(MOEは)前蹴りの対策をしてくると思っていたので、もっと強引に前に出て来るかなとか、サイドに回られたりするかなと思ったんですけど、思った展開とは違ってやりやすかったです。あとはまたバッティングもあってしまって、申し訳なかったなという部分と、その場面で顔を上げて打ったら、『この距離で当てられるんだ』という新しい発見があったりとか、成長できる試合になったかなと思いました。

(トーナメントを勝ち抜いてチャンピオンになれた要因は?)まだチャンピオンになった実感はなくて、今回の試合もタイトルマッチと意識してなくて、とにかく必死で、負けるのが嫌で、それで試合前とかも全然余裕がなくて、SNSも更新できないぐらい切羽詰まっていて。ひたすら自分に言い聞かせていたというか、自分との精神的な戦いに勝てたというか、持ちこたえられたのが勝因かなと思っていますね。(今後どのようなチャンピオンを目指す?)まだへなちょこチャンピオンなんで、今までチャンピオンになった人は圧倒的に強かったので、自分のスタイルは崩さず、このまま倒せる技を身につけて、カッコいい選手になりたいですね。

(今日は前回の試合と違って、朝の目覚めは良かった?)今日はちょっと寝れましたね。本当にホッとしたというか、試合前は本当に食べ物を食べても気持ち悪くなっちゃったりとかしてしんどかったんで、そのホッとした感じが大きくて、朝迎えて幸せだなって思ったというか、いい目覚めでした(笑)。(朝起きて手元にベルトがあった時の心境は?)7時ぐらいまで起きてて、8時ぐらいから眠くなってボーッとしてたらベルトがあって、『ああ、持って帰ってきたんだなあ』と思って(笑)。ちょっとまだ実感がないというか、ワーッという感じです。

(試合をやってみて、まだまだ強くなれるという伸びしろを感じた?)伸びしろしかないと思ってますね。もっともっと強くなれると思うし、ちゃんと練習できるようになって1年も経ってないので、もっともっと練習したらもっともっと強くなれると思うし、練習できて毎試合毎試合周りの人に教えてもらって、感じて、楽しくてうれしくて、もっともっと強くなれると思いますね。がんばります。(今回体重が足りなかったということだが、今後増量計画は考えてる?)増量計画は常に考えております。暇があれば食べようと思っていて。でも、今回もパワー負けという感じはなかったんですけど、倒せるようになりたいという一つの目標があるので、そこの面で増量したいというかパワーをつけたいというか、増量するだけで倒せるわけではないんで、他の練習ももちろん必要なんで、プラスアルファみたいな感じで。

(タイトルは何度ぐらい防衛したい?)全然考えてなくて、強い人はいっぱいいるんで、とにかく先を考えるとダメなんで。今回の試合もタイトルマッチだけど試合でいっぱいいっぱいだったんで、目の前にあることを一個ずつクリアしていきたいなと思います。(いい環境を与えてもらっているのに負けられないというプレッシャーがあった?)そうですね。MOEちゃんが試合前に『いい環境に恵まれてる選手には負けたくない』って言ってたんですけど、確かに自分の環境は凄い恵まれてると思います。

 ただ一つ言いたいのは、私はシルバーウルフに入って2年目ぐらいで、自分で環境を変えてきたんで、そこを言い訳にしてほしくないなというのと、自分も学生の頃からMOEちゃんと同じ過程を積んできたつもりでいるので。私は(学生時代は)プロではなかったので全然違うと思いますけど、シルバーウルフに通い始めた頃は高校生だったんですね。でも親の手も借りず、ジムはお家から遠いんで、定期代が月に2万とかかかるんですよ。だから学校に行って練習して、終電までの3時間毎日バイトして、ジム代と交通費を稼いで必死にやってきたんで、そういう部分では負けたくなかったというか、浅はかな感じで見られたくはなかったというのはありましたね。

(今のような話は今までしたことはあった?)そんなないですね。自分はヘラヘラしてるんで、弱そうだし、あんまそういう面で見られること少ないんですけど、ちょっとチャンピオンになったので、ちょっとは強気で行かないとなと思って(笑)。(試合後に城戸選手やKANA選手と話をしていたが、二人から言われたことで心に残っていることは?)とりあえず『良かった』って言ってもらって、本当に近くで支えてもらってたので。KANAさんに関しては試合前から怪我もあって、そういう辛い中でも自分をサポートしてもらっていて、城戸さんは本当にお父さんみたいで、凄いメンタル面でいつも心配してくれて、会うたびに二者面談してくれて、いっぱい話を聞いてくれて。本当に今回は左右田さんとKANAさんと城戸さんがいて、みんなで戦った気分ですね。試合前に城戸さんに、『ちゃんとセコンドに耳傾けて、一緒に戦っていると思って戦え』って言われて凄い心強かったというか、肩が軽くなったというか、うれしいですね。

(ファンの皆様へのメッセージは?)昨日は本当にたくさんの応援ありがとうございました。これからもっともっと強くなって、一生懸命がんばるので応援よろしくお願いします」

 

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