9月20日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN～よこはまつり～」の[スーパーファイト/K-1スーパー・フェザー級/3分3R・延長1R］で西元也史と対戦する村越優汰のインタビューを公開！

――今大会では西元也史選手と対戦が決まりました。カード発表会見では「今回、対戦相手を聞いて、正直そこまでモチベーションは上がらなかった」という言葉がありました。

「僕の場合、スーパー・フェザー級に階級を上げて最初の試合で一番上の選手（武尊）とやったんで、武尊戦以降はどうしてもモチベーションの上げ方が難しくて……。武尊選手とやった次の試合でレオナ・ペタス選手に派手にやられるということも経験して、油断していると痛い目にあうことはしっかり分かっているので、対戦相手どうこうではなく自分自身でモチベーションを上げるしかないなと思っています」

――武尊選手と戦った選手は全員そうかもしれませんが、武尊戦と同じところまで気持ちを持っていくということは難しいですか？

「そうですね…。武尊選手と戦ってしまうと、他の誰と戦っても武尊選手より下になるわけじゃないですか。そうなると『なんでこの相手と？』という気持ちになってしまうんですよ。でもそんなことを言っていたら相手がいなくなってしまうわけで（苦笑）、いかにvs対戦相手ではなくて、自分に目を向けてモチベーションを上げることが必要だと感じています」

――なるほど。

「でもそれでいくと武尊選手・レオナ選手に負けて、山本直樹選手に勝った時（昨年12月のK-1両国大会で判定勝ち）は、2連敗からの勝利ということもあって『勝つことってこんなにうれしいんだ』と思えたんですよ。純粋に負けるのは嫌だと思ったし、山本戦以降は負けたくないという気持ちが強くなっています」

――vs自分という意味ではスーパー・フェザー級に階級を上げて2連敗から2連勝。この階級での手応えや成長というのも感じているのではないですか？

「徐々にスーパー・フェザー級にも慣れてきて、自分らしい動きが出せるようになってきたのかなと思います。言葉では上手く言えないのですが、この2戦は自分自身の動きがよくなっている感覚はあります」

――村越選手と言えば蹴りが最大の武器ですが、試合でパンチでダウンを奪う・効かせることが出来るようになってきた印象があります。

「外から見ていて劇的に変わったというのはないと思うんですけど、自分の中でパンチの手応えを感じられようになっていますね。山本戦でダウンを獲った時に“パンチで倒す感覚”を掴めた感じがあったんですよね。今年3月の芦澤竜誠戦は倒せはしなかったんですけど、パンチを効かせることもできて、パンチの技術は確実に上がっていると思います」

――対戦相手の西元選手は勝った試合がすべてKO勝利というハードヒッターです。村越選手とは正反対のスタイルだと思うのですが、西元選手にはどんな印象を持っていますか？

「戦績に出ている通り、攻撃力はものすごくあると思います。でもそんな簡単に自分には攻撃が当たらないと思っているし、僕はどんなタイプの相手と戦っても対応できるってところを見せたいですね。終わってみれば相手に何もさせなかったという試合に持っていきたいです」

――西元選手はKO数こと多いですが、チャンピオンクラスの選手には勝てていないところもあると思います。

「自分の場合は周りから『結局は村越が勝つだろう』と見られることが多いと思うので、そこをしっかり試合で見せたいですね。西元選手は勝った試合が派手なので、その印象が強いと思いますが、負けた試合を分析すると意外とこんなもんなんだと思うところもあるので、自分とやったら西元選手の良さは出ないと思います」

――西元選手は公開練習で「KOマシーンの自分が判定マシーンの村越選手をKOする」とコメントしていますが、それについてはどう思いますか？

「自分は全く空気を読まないし、勝手に言っててくださいと思います。なんだかんだで勝った選手・結果を出す選手が偉いと思うので」

――自分の戦い方・スタイルを貫く、と。

「今更スタイルを変えるのも違うし、これだけ長く自分のスタイルでやってきたので、そこを貫くカッコ良さもあると思っています。僕の戦い方をむちゃちゃ言う人もいるんですけど、それと同じように理解してくれる人もいるんですよ。だから自分のスタイルを周りに合わせるのではなくて、自分のスタイルを一人でも多くの人に理解してもらえるように戦いたいと思います」

――横浜アリーナ大会は2度目の出場です。前回は武尊選手に敗れていますが、今回はどんな試合を見せたいですか？

「僕は神奈川出身なのでいつも以上に見に来てくれる人も多いので、いつも以上に勝ちたいし、自分のスタイルを貫いて結果を出したいと思います」