Krush
2021.01.18

~-65kg世界最強決定トーナメント~
2R、今度は和氣が逆に出ていていくが、上田はフットワークを使って和氣のペースに持ち込ませない。両者1Rより攻撃の交錯が多くなるが、しかしまだ蹴りの距離でパンチでの打ち合いとはならない。
3R、和氣が2R同様前に出て上田に迫る。だが、そのプレッシャーを上田はフットワークで受け流す。左右ストレートで切り込む和氣。だが、やはり上田はブロック、横へのステップでこのプレッシャーを受けない。上田が前に出てきたところに和氣は右クロス、左フックと当てて下がらせ、上田が放ったミドルの直後に右ストレートをリターンすると上田が手をつくようにダウン。この直後に試合終了のゴングとなる。
判定は30-27、30-27、30-27の3-0で和氣。終了間際のダウンで勝利を決定づけた。
2R、杉本は的確なジャブから右ストレート、左フックと繋ぎ、右ローもKに当てる。Kも左フックを当て杉本の動きを一瞬止めるが、杉本はパンチのコンビネーションからローで盛り返す。しかしラウンド終盤、Kは右強打をストレート、スイングフックと打ち込み、も杉本を押していく。
最終ラウンド、両者は打ち合いからスタート。杉本の手数に押されていたKだが跳びヒザから左右ストレートで押し返す。だが、杉本は左右ストレートにフックを回転させ、やはりKを下がらせる。ラウンド最後は左フックと右ストレートの杉本にKがヒザと右強打で攻めて終える。
判定は29-28、29-28、29-28の3-0でK。杉本の手数に苦しんだが、強打を炸裂させ勝利した。
2R、朝久はこのラウンドも前に出て西京にプレッシャーを与えんとするが、西京はパンチとミドル、そして跳びヒザを織り交ぜ、ここから脱しようとする。だが、朝久は被弾があってもプレッシャーを緩めず、逆にロー、ミドル、ストレートとヒットの精度を上げていく。だが、西京も左ストレートを当て朝久を後退させる。
3R、やはりプレッシャーを掛け、西京をロープ際に詰める朝久。西京はワンツー、跳びヒザと放つのだが、朝久は一瞬止むことはあっても、すぐにプレッシャーを戻し、ロー、左右フックと西京を襲う。西京はこれにステップインしての左ストレート、左ミドルで応戦する。
判定は30-29、29-29、30-29の2-0で西京。18歳同士の接戦を制した。
■試合後の西京春馬選手のコメント
「(試合の感想は?)1Rにストレートの感覚があったんですけど、2Rでスタミナが切れてしまって。
(相手の印象は?)やりづらい相手だなと思いました。
(会場の印象は?)まだ、お客さんもあまり入っていなかったので、今度は満員の会場でやりたいです。
(KOできなかった理由は?)1Rにストレートが入って固くなっちゃいましたね。
(今後の目標は?)決まった試合は全部勝ち続けて、最終的には-55kgのチャンピオンになりたいです。
(ファンへのメッセージは?)魅せる試合をできればと思っていますので、応援よろしくお願いいたします」
2R、NOMANはストレートからバックブローを連係して前に出るが、木村も強打をさっそく解禁してボディを交えた左右フックをNOMANに浴びせる。アームブロックでこれを弾き、左スイングフックを返すNOMAN。NOMANの打ち返しを警戒しながら木村は左ボディフックを強打で打ち込む。左フック、右ストレートと放つ木村だが、NOMANはブロッキングで直撃させない。木村はどんどんプレッシャーを掛けていく。しかしフットワークするNOMANを追い詰められない。
3R、NOMANは跳びヒザで襲い掛かり、木村が逆に攻めてくるとしっかり見てパンチをグローブでブロックしてクリーンヒットを許さない。木村はこのガードをこじ開けんとストレート、フック、ボディフックとパンチを散らす。クリンチも交え木村の猛攻をしのいでいたNOMANだが、木村はガードを突き破る打ち下ろしの右ストレートを決め、ラウンド最後にダウンを奪取。NOMANが何とか立ったところで試合終了のゴングとなる。
判定は30-28、30-26、30-26の3-0で木村。トーナメントリザーバーとなった。
■試合後のNOMAN選手のコメント
「(試合の感想は?)まあ、完敗ですね。(対戦相手の印象は?)
パンチで来ると思っていて、予想通りの圧力で。こっちは三日月しか狙っていなかったので、作戦ミスですね。(バンジーの効果は?)ちょっとなかったですね(苦笑)。三日月を当てられなかったのが敗因だと思います。(今後の目標は?)3連敗なので、何も考えずにゆっくりしようかと思っています。(ファンへのメッセージを)こういう結果になって申し訳ないです」
■試合後の木村“フィリップ”ミノル選手のコメント
「(試合の感想は?)冷静に戦うことができました。でも、まだまだ課題も見えました。
(対戦相手の印象は?)しぶといですね。しぶといだけですけど。ガードの上から倒せたのは合格点だと思います。
(今日の一番の収穫は?)精神的に2連敗が苦しかったので、そこを越えたのは大きいですね。そこだけです。今日は復活できたのが大きいです。
(試合前にライセンス藤原さんから何を言われましたか?)おまえならできるよ、と。ひとつのチームとしてがんばりました。
(ファンへのメッセージを)2回負けてもずっと応援してくれて感謝しているので、これからも引き続きよろしくお願いいたします」
右ストレート、左フックと振るうレニタだが、山崎は見切ってかわし、パンチを届かせない。そしてジャブで遠ざけ、後ろ回し蹴りをレニタに打ち込む。
2R、離れた間合いから左ミドル、左ハイ、掛け蹴りと放っていく山崎。レニタのフックをかわしながら右ヒザもボディに打ち込む。重みを感じさせる左ジャブでレニタを懐に入れさせない。レニタは右スイングフックを振るうが、山崎はバックステップして当てさせず、離れた間合いから左ジャブ、掛け蹴りと繰り出す。
レニタが懐に入ってもボディへの右ヒザを的確に打ち込む。身長とリーチで劣るレニタを懐に入れず展開する山崎。レニタが左右スイングフックで迫るが、山崎は届かせない。
3R、距離を詰めようとするレニタに対し、山崎は左ジャブを突きながら前後の出入りを忙しくして応戦。山崎はこの左ストレートのような左ジャブに加え左前蹴り、右ヒザと入れ、レニタはボディが効いて構えが前景気味になってくる。
レニタの左フック、右ストレートを警戒しながら、接近戦でのヒザを打ち込む山崎。山崎は左ジャブでレニタのパンチは当たらない距離を作って試合終了。
判定は30-28、30-27、30-27の3-0で山崎。まずは1番手として準決勝進出を決めた。
■試合後のスタニスラブ・レニタ選手のコメント
「(試合の感想は?)今回負けましたが、いい試合だったと思います。山崎選手は経験豊富な選手でした。次回はもっとトレーニングを積み、勝てるようにしたいと思います。
(対戦相手の印象は?)自分的にはキレイな試合にならなかったと思います。山崎選手が距離を取ったので、自分が思うように戦えなかったです。距離を取るのがうまい選手でした。
(K-1のリングの感想は?)よい印象です。参加できたのを満足しています。また参戦できるようにがんばりたいと思います。
(ファンへのメッセージを)今回、勝利できなくて申し訳ない気持ちです。あまり、見ごたえのある試合ができなかったのを残念に思います。これからもトレーニングを積んで強くなりたいと思います。どうもありがとうございました」
クリスをロープ・コーナーに詰め、左ボディを連続で入れるブライド。クリスは体を入れ替え、連打から跳びヒザで反撃するが、ブライドはこれを冷静にブロックしてダメージ負わない。前蹴りで遠ざけようとするクリスだが、ブライドは2段式の跳びヒザから左ボディとラウンド最後まで攻勢で終える。
2R、クリスが前に出ようとしても、ブライドは回転の速い左フックと右ストレートの連打から左ボディを打ち込み最初のダウンを奪い、クリスが立ってきてもやはり左ボディを挟んだ連打で2度目のダウンを与えて試合を決め、次戦に向け足早にリングを後にした。
■試合後のクリス・マセーリ選手のコメント
「(試合の感想は?)残念な結果になりました。最初にボディをもらって、かなりダメージが残りました。
(対戦相手の印象は?)強い選手なのは知っていました。機会があればまたやりたいです。決して倒せないとは思っていないです。
(会場の印象は?)満員の日本のファンが集まっていて、とてもすばらしいと思います。
(ファンへのメッセージを)応援ありがとうございました。試合を楽しんでもらえたのを祈っています。また、みなさんの前で試合できることを楽しみにしています」
2R、野杁のローを警戒してか、マサロは距離を詰めてヒザを放ってくるが、ここで掴み行為が多くなってしまいレフェリーは注意を与える。野杁はこれを打開せんと接近戦から左ハイを放って当てるが、マサロは大きなダメージを見せない。
野杁をロープに詰めたマサロは左フックから右ストレートを放って決め、さらに回転を上げて野杁を襲う。野杁もこれに右強打を振り返すが当たらない。しかし、ここで掴みの多いマサロにイエローカードが提示され減点1となる。
3R、マサロは距離を詰めて野杁を押し、ヒザとパンチを浴びせるが、野杁はクリーンヒットを与えない。マサロは2Rの減点とうまく攻められない焦りがあるか、再びレフェリーから注意を受ける。さらにマサロはレフェリーがブレークした後で野杁にヒザ蹴りを見舞ってしまい、この反則にレフェリーは再びイエローカードを提示する。残り時間の少ない中、野杁は前蹴りを飛ばしてマサロを懐に入れさせず、シャットアウトして終了
判定は30-28、30-26、30-28の3-0で野杁。リベンジを成し準決勝進出を果たした。
■試合後のマサロ・グランダー選手のコメント
「(試合の感想は?)よかったと思ってます。試合自体はイエローカードのぞいては、自分が勝ったと思ってました。何回か野圦選手はグラついてと思いました。
(対戦相手の印象は?)自分のほうが強いと思ってます。御覧のとおり、自分はダメージを受けていません。3月もクリンチの問題で負けました。なぜ、自分だけイエローカードが提示されるのかと思います。
(ファンへのメッセージを)今夜は優勝したゲーオ選手をたたえたいと思っています。また機会がいただけるなら再戦を望みます」
ダメージが深い様子ながら何とか立ち上がったHIROYAであったが、ゲーオはさらに左ストレートを連発して向かい、これで再びHIROYAを倒してノックアウトした。
■試合後のHIROYA選手のコメント
「(試合の感想は?)自分でも覚えてないですが、アッサリやられちゃって。でも、スッキリしてますね。
(対戦相手の印象は?)気迫が凄かったのを感じました。
(ゲーオ対策は?)しっかりやってきたんですけど、裏をかかれたのか。うまいですよね。とりあえず、先のことは考えられないですけど。人生を充実させたいですね(苦笑)。
(もっとムエタイで来ると思っていた?)そうですね。僕がスロースターターということをわかっていて。僕も蹴りに意識がいってたんですけど、そこをパンチで合わせてきて。入りのタイミングを狙ってたのかな、と。
(ファンへのメッセージを)トーナメントに出させていただいたのはみなさんの応援があってこそだと思います。期待に応えられなくて申し訳ありませんでした。自分としてはいい経験になったので、選手としても、人間としてのHIROYAもよろしくお願いいたします」
■試合後の上原誠選手のコメント
「(試合の感想は?)こういうアクシデントだったと思うんですよね。自分も複雑な気持ちです。
(結果としてはリベンジを果たせたが?)そうなりましたね。強い選手は結果ももちろんですけど、ふだんの自分のメンテナンスも含めての強さだと思っているので。結果的に勝てたのはホッとしてます
(会場の印象は?)気持ちいいですね。新K-1になって2戦目に出場できてうれしいです。また対戦相手もありますが、話し合って決めたいと思います。
(以前、戦いたい相手にグーカン・サキ選手の名前を挙げていましたが?)狙ってはいますが、今回の結果が結果だったので、そこは話し合いなのかなと思っています。
(次の試合の目標は?)たぶん、11月頃かなと思っています。
(今後のテーマは?)外国人に勝つにはパワーじゃないと思ってます。ナチュラルなパワーでは勝てないので、技術をしっかりと、無意識で出せるようにしたいと思います。
(ファンへのメッセージを)今回、こういうかたちの勝利になりましたが、これからもがんばっていきますので、応援よろしくお願いいたします」
2R、小宮山はダウンを奪い返さんと前に出てロー、ミドルに力を込める。これに対しユンは左フック、右ストレートとパンチで応戦。小宮山は後ろ回し蹴りも飛ばすがユンをとらえられない。
3R、前に来たユンに小宮はこれまでの蹴り中心のファイトから一転、左右フックに力を込めてダウンを迫る。しかし小宮山はその中でも後ろ回し蹴りを入れ、持ち味の発揮を忘れない。
さらに小宮山はジャブと前蹴り、左右連打でユンを下がらせ優勢。だが、ユンは前蹴りでボディを効かされても前に出てきて、左フックで小宮山をとらえる。小宮山はバックステップ、サイドステップで間合いをはかりながら応戦するが、ここでもユンが左フック、右ストレート。小宮山はこれに顔面前蹴りを返し、ユンのアゴを跳ね上げる。
判定は29-27、28-28、29-28の2-0でユン。ダウンの後追い上げた小宮山だったが及ばなかった。
■試合後の小宮山工介選手のコメント
「(試合の感想は?)ユン・チー選手、すばらしい選手だと思います。僕を応援してくれたファンの期待に応えられなくて申し訳ないと思います。
(初めてのK-1のリングは?)すばらしいリングだと思います。
(継続参戦については?)チャンスがあればどこのリングでも上がりたいと思います。今日は凄く悔しいので、中国に乗り込んで試合してもいいのかなと思います。今日は悔しいです。
(ファンへのメッセージを)残念な結果に終わってしまったんですけど、次回初心にかえってがんばりたいと思います。応援よろしくお願いいたします」
■試合後のユン・チー選手のコメント
「(試合の感想は?)試合が終わってうれしく思いますし、いまはリラックスしています。
(対戦相手の印象は?)小宮山選手は強い選手だと思いました。空手の技も出ていたと思います。でも、小宮山選手はすべてを出せていないのかなと思いました。
(会場の印象は?)満員の会場で試合できたことをうれしく思います。日本のファンのみなさんが、中国のファイターを温かく応援してくれたことを感謝しています。また、K-1で戦うチャンスを与えていただけるとうれしいです。
(ファンへのメッセージを)どうぞ、私の名前を覚えてください。また、日本に来てK-1に出たいと思っています」
仕切り直しとなると、ブライドは前蹴りを入れつつ左フックを山崎に打ち込む。対して山崎は後ろ回し蹴り。そして連打に入ってもブライドは再び足を払う。
ブライドはガードを固め前に向かい、山崎を下がらせていく。カウンターでヒザを突き上げる山崎だが、ブライドは止まらない。バックブローもブライドはガード。右ストレート、左フックと打ち込む山崎だがやはりこれはブライドのガードの上か。
2R、山崎は左ストレートを思わせる左ジャブを飛ばすがブライドは下がらず、すぐに距離を詰めて間合いを潰してくる。ブライドは山崎をロープに詰めて左フックを当て、山崎は一瞬腰が落ちたかに思われたが、ここは持ちこたえる。
山崎は三日月蹴りから左ミドル。さらに左ボディを入れ、これが効いたところを逃さず左右の連打でラッシュ。だがブライドもガードを緩めず、持ちこらえると再びガードを固めながら前に出ていく。
3R、ロープを背負う山崎だがボディへのヒザで迎え撃ち、後ろ回し蹴りも見舞ってブライドを後退させる。しかしブライドはすぐに前へ出て来る。そして山崎をロープ・コーナー際に詰める。山崎は左ミドル、バックブローとブライドを遠ざけんとする。さらに掛け蹴りも見せるがクリーンヒットとならず。
判定は30-29(山崎)、29-29、29-29の1-0でドロー。延長戦に突入となる。
EXR、山崎は左フック、右ストレートとパンチに力を込めるが、ブライドはガードで弾き、鋭い左ミドル、左インローで応戦する。パンチで行く山崎に、ブライドは蹴りで対抗。山崎の右フックがとらえるが、ブライドは顔を受け流して威力を殺しているか。
ブライドの右ロー、左インローに嫌そうな表情を浮かべる山崎。だが、左フック、右ストレートと力を込めたパンチで前に出ていく。さらにバックブローを見舞うもこれはブライドのガードの上。パンチで出る山崎とこれをブロックしてローを返すブライドの攻防で終了のゴングが鳴る。
判定は10-9(山崎)、10-9(ブライド)、10-9(ブライド)の2-1でブライド。ゲーオへのリベンジを狙った山崎だが、ここで姿を消した。
そして両者同時に右フックを放つと、これで足をもつれさせ後退したのはゲーオ。しかし「大丈夫だ」といったジェスチャーを見せる。野杁は左ハイでもゲーオの顔をとらえる。しかしゲーオも踏み込んでの左ストレートを打ち込む。
2R、野杁はこのラウンドもサウスポーを続行。左ストレートを当てたゲーオはそこから攻撃をまとめにいくが、反則である首相撲からヒザを見せてしまいレフェリーに注意される。
ゲーオの接近戦での打ち終わりに野杁は左ハイを返してヒット。さらに攻めんとしたが、ここでゲーオのヒザが下腹部にローブローとなり、一時インターバルが取られる。
ゲーオは右ジャブと左ロー。そこから左ストレートで攻め連打をまとめる。野杁はここで右フックを決めるがゲーオは止まらず、右ハイキックを連打で見舞う。しかし持ちこたえた野杁は前に出ていき、オーソドックスに戻っての右ストレートを浴びせて終える。
3R、野杁はオーソドックスで向かうものの、ゲーオの左ストレートを受けややグラつく。左ストレートを上下に打ち分けるゲーオに野杁も右ストレートを返す。ガードを固めて向かった野杁は距離を詰めるが、ここでゲーオのヒザが再び下腹部に入ってしまい、インターバルとなる。
ゲーオは左ミドルとワンツー、そして野杁が前に来るところをワンツーで迎え撃つ。しかし野杁は右フックでゲーオをとらえる。ゲーオは危ないと見たか、胸を合わせてのクリンチで野杁を封じる。だが、野杁は右ハイキックをヒットして終了。
判定は29-28、29-28、30-29の3-0でゲーオ。ブライドの待つ決勝へ駒を進めた。
■試合後の野杁正明選手のコメント
「(1回戦の感想は?)やりづらい選手だったので、噛み合うことなく、相手の反則で勝っただけで。反省点しかなかった試合ですね。ダメージはそんなになかったです。
(2回戦の感想は?)率直に強かったというのはあるんですけど、実際にやってみて届かない壁じゃないなと思いました。
(会場の印象は?)試合をしながら熱気が伝わってきたのはうれしいですね。
(今後の展望は?)次の試合が8月に決まってるんですけど。一番の目標はゲーオ選手のベルトに挑戦して、リベンジプラス、世界一になりたいです。
(ファンへのメッセージは?)お客さんが満足できるような試合をやっていかないといけないと思っているので。僕も含め、選手たちで盛り上げていければと思います」
2R、渡部が前に出て、城戸はこれに対しリングを回りながら蹴りを返す展開。サウスポーに構える城戸は右ジャブと左ローで渡部の接近を妨げる。そして左ハイから右フック。連続でヒットを上げ、これをアピールして前に出る城戸だが、渡部は左ストレートを打ち返す。
3R、前に来た渡部に対し、サウスポーに構えた城戸はまず左ストレートを放ち、そこから返した右フックを当てダウンを奪取。
城戸は右ジャブを入れ、そしてボディへのヒザを効かせ、これで渡部が下がるとボディアッパーで追撃。渡部は残り1分、前に出て右フック、左ストレートを振るっていくが、木戸は左右ミドル、クリンチ、体を入れ替えてからの左ストレートで襲い反撃を許さない。
判定は30-27、30-27、30-27の3-0で城戸。舛添前都知事と野々村元議員のマネをした煽りVがスベらなかったことを勝利とともに安堵し、ディフェンスの中で前髪を気にする卜部功也のマネを披露しリングを後にした。
■試合後の渡辺太基選手のコメント
「(試合の感想は?)ちょっと展開しすぎて、自分のよさが出ないというか。相手がうまかったですね。
(対戦相手の印象は?)蹴りの選手のイメージだったんですけど、意外とパンチも強くて。
(試合前から心理戦を仕掛けてきましたが?)そんなに気にしてなかったですけど、おもいっきりブッ倒してやろうかなとは思いました。でも、相手が一枚上手でしたね。
(会場の印象は?)大きな声援をいただけるのはうれしいんですけど、結果を出せなかったのは申し訳ないですね。
(ファンへのメッセージを)適性が何キロなのか、自分でもちょっとわからないんですけど、もう一度強い渡部太基になって帰ってきます」
■試合後の城戸康裕選手のコメント
「(試合の感想は?)煽りVで滑らなかったかな、と。1カ月くらい前に撮ったんで話題が小さくなるかと思ったら、どんどん盛り上がっていったので、『こりゃ、いいぞ』と(笑)。
(対戦相手の印象は?)僕の攻撃がガンガン入ってましたけど、前に出てくるな、と。でも、正直、思ったよりは出てこなかったかな。僕が海外でやってきた相手とは違うなと思いました。自分の攻撃には自信があって、それはガンガン入ったので、力の差はあったな、と。
(会場の印象は?)代々木第二で試合するのは初めてで、緊張はスゲーしましたね。僕、Krush無敗なんで、このスタッフさんの雰囲気、大好きですね。やりやすいです。
(ファンへのメッセージを)やっと来たねって言われて、最高の結果を出たので。でも、まだまだ城戸ワールド、こんなもんじゃない、と。みなさん、お待たせしました、ここからです」
武尊はいつものように笑顔を浮かべながら前に出ていく。右前蹴り、左ロー、右ローと小澤にダメージを与えていく。逆に小澤が前に出てくると、余裕の表れか武尊は笑顔を浮かべてステップでこれをかわしていく。
2R、武尊は左右前蹴りから左ロー。小澤はこれに対し前に出るとハイキックから後ろ回し蹴りを繋ぐが、武尊にかわされヒットできない。
武尊は変わらず前蹴りからボディへのヒザでダメージを与える。小澤も連打で前に出るが武尊が圧力で勝り、前蹴りとヒザ・ボディフックで出ていく。しかし小澤も左ストレートと右フックで反撃。だが、すぐに前蹴り、ボディへのヒザで武尊が前に出ていく。小澤は右フックを見舞うも、武尊はハイキックを当て返す。
3R、小澤はフックから後ろ回し蹴り。一瞬グラついたかに見えた武尊だが、すぐ笑顔で反撃に移る。そして小澤に右ストレート、右ヒザ。小澤もバックブローを返し、左ストレートで出ていく。ここで武尊がバランスを崩して膝をつくが、これはノーダウン。
ボディへのヒザ、前蹴り、右フックと見舞う武尊に対し、小澤は右フックから左ストレートで応戦。武尊はここで右フックから連係した左ボディを効かせ、小澤の動きを止める。武尊はここを逃さず左ボディ、右ヒザで追撃。小澤はクリンチ、プッシングを駆使して何とかダウンは免れて試合を終える。
判定は30-28、29-28、30-28の3-0で武尊。ダウンは奪えなかったが、最終3Rにさすがの強さを見せ小澤を振り切った。
■試合後の武尊選手のコメント
「(試合の感想は?)戦前からもの凄く盛り上がってもらって、試合に対するモチベーションを挙げてもらって。向こうもそうだと思うんですけど、この試合、相当な覚悟を持って挑んだ試合でした。KOできなかったのが反省点で悔しかったです。王者としてK-1を引っ張っていっていると思うし、それは僕にしかできないと思うので。この位置には僕がいないといけないので、最低限、王者として勝つことができてよかったです。
(対戦相手の印象は?)けっして弱いとは思ってなかったです。たくさんの人が注目しているという意味では、お互い覚悟がふつうの試合と違ったと思うし。いままで積み上げてきたものが、この1敗で全部なくなるかもしれないし。今回、格闘技人生、命を賭けてた試合でした。
(入場は感情が入ってましたけど、試合は冷静に見えましたが?)僕は基本的に感情が出すぎることがあって。いいときはいいんですけど、それでポカする可能性もあるし。格闘技はケンカみたいなもんなんですけど、K-1はスポーツだし。向こうがケンカしたいなら、リング外でもう一回やってもいいので。リングの上ではK-1というスポーツで。だからこそ負けられないし、自分の感情をがんばっておさえてたのかもしれないです。
(KOできなかった理由はなんだと思いますか?)う~ん……。いろいろあるんですけど。小澤選手も負けられない以上、中に入ってこないと思いますし。(ファンへのメッセージを)今日はたくさんの応援ありがとうございました。試合前から盛り上げてもらって感謝しています。K-1はまだまだこんなもんじゃないので。これからも先頭で引っ張っていくのでよろしくお願いします」
2R、右ローを連続で見舞ったゲーオはボディストレートを効かせ、そこからヒザ蹴りを打ち込み、これでダウンを奪取。
立ち上がったブライドはボディのダメージをこらえて応戦するが、ゲーオはボディに固執せず左ロー。そこからボディ狙いに戻ると、左ストレート、ワンツーからボディへの跳びヒザを打ち込み、これで2度目のダウンを与える。
しゃがみ込んだ状態でカウントアウトまで立てないかに思われたブライドだが、立ち上がって戦闘再開。しかし手負いのブライドをゲーオは逃さず、3度目のダウンもボディへのヒザで決め、優勝を果たした。
■試合後のイリアス・ブライド選手のコメント
「K-1は最高の舞台です。今回、私は日本のファンの反応を掴みたくて試合に望みました。ベルトは獲れませんでしたが、みなさんの心の中のチャンピオンになれたんじゃないかと思います。
(決勝戦の感想は?)顔を見てください、かなりのダメージを負いました。山崎選手との試合はかなりハードでした。尿にも血がまじっているように見えました。でも、たとえ半分死にかけても、みなさんのためにと思い戦いました。ゲーオ選手は決勝までダメージが残っていなかったと思います。もし同じ条件であれば、自分はゲーオ選手をKOできたと思いますが、それはまた次の試合のときに取っておきたいと思います。
(ファンへのメッセージを)応援ありがとうございます。いままでいろんな団体で試合してきましたが、K-1は特別な存在です。こうしてK-1の舞台に立てることができました。これからも応援してください、必ずイリアスは戻ってきます」
■試合後のゲーオ・ウィラサクレック選手のコメント
「(トーナメント全体の感想は?)-65kg級トーナメントに優勝できてうれしいですし、ホッとしてます。
(KOがありましたが、戦いかたを変えようというのはありましたか?)KOで進めたのはよかったです。今回はパンチを強めに、多めに出すという作戦でした。
(前回は僅差の判定でしたが、対策はありましたか?)イリアス選手はアグレッシブな選手なので、強いパンチで攻撃しようというのはありました。
(一番厳しかった試合は?)2回戦がきつかったです。パンチで強いダメージを与えられなかったので。
(タイトルを賭けて戦いたいと思った相手は?)とくに誰かというのはないです。誰が相手でも勝つだけだと思っています。
(今後の目標は?)しばらくは休暇を取って、次の試合が決まったら気合を入れて練習するだけです。
(ファンへのメッセージを)今回、すべてのファンのみなさんに感謝しないといけません。イベントのスタッフのかたがたにも感謝しています」
■前田憲作プロデューサーのコメント
「(大会を振り返って)ゲーオは強かったな、と。このゲーオを誰が倒すのか。あとは武尊vs小澤海斗。試合前からいろいろありましたが、よく武尊が勝ったな、と。今回は褒めたいと思います。これからもお互いに競い合っていってほしいと思います。試合後に握手しなくてよかったと思います。(王者が優勝しましたが、今後の展開は?)いろんな相手が思い浮かぶと思うんですけど、ワンマッチで戦ったらゲーオ選手はどうなるんだろうという相手は、何人かいました。決勝はゲーオvs山崎が見たかったんですけど、準決勝の野杁選手も紙一重だと思います」
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